品位を欠くゴシップ記事にコメントする品性下劣な政治家。

  既に御承知のことだろう。小沢氏のご婦人が書いたとされる便箋11枚に及ぶ大作の手紙を週刊誌が掲載した。たとえ本物だとしても個人の通信文書を掲載する週刊誌は「訴訟」覚悟の下劣な類だが、その記事を読んで石破氏は「隠し子、愛人などはプライベートなことでコメントすべきではない。政治家として問われるのは『本当に放射能が怖くて岩手に行かなかったのか、または逃げたのか』の1点に尽きる。もしそうなら、実にまずい」と話した(コメント部分「夕刊フジ」引用)という。


 


 品性下劣な週刊誌のウラ取りのない「ガセ」と思われる永田メールレベルの話を相手にする、裏取りもなく個人的な中傷にコメントする政治家もまた品性下劣な人物だといわざるを得ない。


 政治家は井戸端会議にウツツを抜かすご婦人方とは根本的に異なる。政治的立場があり、あらゆる情報が「本物」か「偽物」かを峻別し、それがコメントすべきレベルのものか、あるいはスルーするのが見識ある行動かを判断しなければならない。


 


 そういえば今季限りで引退を表明されている老政治家が「小沢君たちが反対しても大丈夫だ。反対にスッキリするだろう」と消費増税三党合意に際してテレビカメラの前で能天気な顔でコメントしていた。これが予党の最高顧問を任じる人物なのかと慨嘆した。政権党の責任者なら党が国民と何を約束して政権を獲得したのか、そして国民生活にとって消費増税はどのような影響を及ぼすのかを熟慮してコメントすべきだろう。ガキの陣取り合戦で「勝ったゾ」と凱歌を上げるレベルの話ではないはずだ。彼もまた十分に品性下劣な類の政治家の仲間なのだろう。


 


 この国の劣化は激しいといわなければならない。その責任の大部分はテレビ報道を主体とするマスメディアの劣化にある。報道番組でどんな基準でコメンテータを選んでいるのか知らないが、白塗りの素面が判別できない売れない歌手を出したり、一俳優を出したり、何の資格で教授の地位を獲得したのか分からない駅弁大学教授を出したり、親企業の記者上がりやテレビ局のアナウンサーがいつの間にか解説者になって出ていたり、と言論界で自説と世間の様々な意見とヤスリを掛けるように磨りあって見識を磨いたジャーナリストが不在のテレビ報道番組の下劣さにはウンザリだ。そうした番組に石破氏も良く出ていたな、と思わず頷いた。その程度の人物なのだろう。



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