中国はとても付き合える国ではない。
産経新聞が共同通信の配信として「中国外務省の洪磊副報道局長は16日、沖ノ鳥島(東京都)が日本の大陸棚の基点として国連から認められたと日本政府が主張しているのは「根拠がない」とし、「多くの国が日本の主張に異議を唱えている」とする談話を出した。
浙江省杭州市で開かれた日中両政府の「海洋協議」に合わせ、同島が「岩にすぎない」との中国の主張をあらためて強調する狙いとみられる。」(共同、以上引用)と報じた。
日本の主張に異を唱えているのは今のところ中国だけで、同調するとすれば韓国だけだろう。沖の鳥島が島なの岩礁なのか取り沙汰そうとしているのだろうが、国際基準で満潮時に島の自然な一部が海面に出ていれば「島」だとされている。太平洋の荒波によって削られていたため、本来の「島」を補強しないように防波堤を周囲に張り巡らして水没しないようにしている。だから「島」として日本が主張し国連がそれを認めたのだ。中国が四の五の言う筋合いではない。
これほどタチの悪い国もないだろう。主張すべきは正々堂々と主張し、中国の妄言は直ちに撥ねつけなければならない。韓国が占有している「竹島」に関しても、双方の国からの申し出でなければ国際司法裁判所は受け付けないとしているが、何度日本が竹島の領有権を国際司法裁判所で決着付けようと韓国に持ちかけても応じてこない。それなら日本が単独でも国際司法裁判所に提訴して韓国も出すように国際世論に訴えるべきではないだろうか。
同じように北方四島に関してもロシアを訴えるべきだ。国際的な取り決めを無視して居座る「火事場泥棒国家」を対岸から文句だけを言って傍観していてはだめだ。積極的に行動しなければ、ロシアに「自分たちが悪いことをしている」という罪悪感は全くなく、奪った者が正義で奪われた者は取るに足らない者だという理屈なのだ。大陸国家の常識とはその程度の、領土「略奪」の繰り返しの歴史により強者の論理が染みついている。日本国民の感覚とは基本的に異なることを理解しなければならない。
さて、日本の外務省や官房は中国外務省の洪磊副報道局長の談話に対してどのようなコメントを出すだろうか。無視するようなら全く話にならず、敢然と国連の決定に従って日本国土として沖ノ鳥島の領有と経済水域の日本国支配を行う、と宣言したら世界で普通の国家だ。果たして日本の官僚や野田政権のお子様大臣はどのように判断するだろうか、夕方のニュースが楽しみだ。