米国の都合ばかり報道する日本の大手マスコミ。

 米軍沖縄駐留の兵士15000人のうち9000人を沖縄から国外へ移駐するという。既に米軍はシフトをオーストラリアからグアムの線に下げる戦略を公表している。ただ嫌がらせのように普天間基地は日米合意を速やかに実施しない日本政府のせいで移駐しないという。普天間基地の恒久化すらにおわせている。


 


 これほどいやらしい国も珍しい。中国もつい昨日まで見向きもしなかった尖閣沖に海底油田が発見されるとたちまち「尖閣諸島は我が国の領土だ」と叫び始めた。日本人は国家といえば少しは大人の態度で振る舞うものかと勘違いしているようだが、それぞれの国の政治家はそれぞれの国の国民に好かれなければ政権の座から引きずり降ろされる。つまり対外的な好感度より国民に好かれることの方が大事なのだ。


 


 米国の政治家は日本から撤退する米軍の移転費用をいかにして1ドルでも多く日本から剥ぎ取るかに腐心しているだけだ。そのためには詭弁でも恫喝でも何でも弄する。普天間基地が恒久化しても仕方ないだろう、と恫喝すれば日本の大手マスコミが即座に米国のご機嫌伺いの記事を書き、日本のテレビが日本政府の悪口を「決断できない政治」などと並べ立てる。一体どこの国のマスコミなのかと我が目を疑う。


 


 韓国は韓国内の基地から撤退する米軍に移転費用の負担はおろか、基地の原状復帰を米軍にさせている。日本とは大きな違いだ。しかしそうした韓国駐留米軍撤退の現状を日本の大手マスコミは一切報道しない。果たして日本の大手マスコミは日本の国益を優先しているのか、それとも日本の国力をいかにして削ぎ落とし。日本の名誉と誇りを傷つけようとしているのか、真意を探らなければならない状態だ。


 


 ウィキリークスが暴露した米国の外交文書から明らかになっているが、この国の大手マスコミは最低でも県外と発言した鳩山首相を防衛・外務官僚と一緒になって叩きに叩き、米軍内で検討していた「辺野古以外の移転」案を叩き潰したではないか。


 あの時、正論を吐いた鳩山首相に協力する論陣を張っていれば、普天間基地の移設は既に終わっていたかもしれない。「タラ、レバ」は歴史では禁句だが、そう思わざるを得ない無念さが残っている。



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