財務シロアリ官僚に抗らえない野田首相が他人をシロアリと論うなかれ。

 かつては野党の1国会議員として官僚を「シロアリ」だと評していた男が首相になって立場が入れ替わると、その感覚までかつての自民党とソックリ入れ替わるようだ。だらしないというよりも、国民に対するこれ以上の裏切りはないだろう。羊頭狗肉という詐欺ならまだ羊の肉の代わりに狗の肉を売るからまだしも、野田氏は羊頭狗肉ですらない。肉を売らないくせに料金だけは頂戴しようというのだ。それでも国民が怒らなければ、この国の政治は実態なき言葉の氾濫ということになる。


 


 野田首相は官僚たちの天下りを根絶したのか。官僚たちの離れを徹底して処分したのか。官僚たちの年俸を2割カットしたのか。そして天下り団体に垂れ流していた12兆円もの補助金の蛇口をキッチリと締め、2度と開かないように針金でグルグル巻きにしたのだろうか。そうした上で、国家100年の計を立てて明確な試算と数的な根拠を示して国民に説明したのだろうか。


 


 そうしたこともなく、ただただ「増税にご理解を」と辞を低くし、公務員改革はおざなりの短期7.8%カットで「ご理解を」と、通ってもいない法案を指示して胸を張れるのだろうか。


 1ドル76円台の超円高に輸出産業は窮迫している。日本は貿易立国でここまでやって来たが、愚かな評論家が米国の「日本は輸出よりも内需を拡大せよ」という命令を受けるや「内需拡大こそが日本の生きる道だ」と米国におもねて大合唱を繰り返した。その結果がGDPに占める貿易割合が14%とかつての半分となり、昨年度は通年で貿易赤字となった。31年振りだそうだ。


 


 経産省は工場の海外移転を煽りはしなかったか。海外で縫製した安価な衣料製品を国内で大安売りする企業を、日本の大手マスコミは持て囃さなかっただろうか。その結果国内の縫製産業は壊滅的となり、国内から優秀な縫い子の仕事がなくなってしまった。


 工場を海外移転したため、かつての下請け町工場は仕事が激減して「モノ造り」の技術継承が困難になっている。バカな経済雑誌が工場を海外、とりわけ中国へ移転するのが有能な経営者だと持て囃した結果が今日の国内産業の空洞化だ。安易な流行を囃したてるバカな評論家がなんと大きな顔をして、この国のテレビや週刊誌上に跋扈していることだろうか。


 


 騙されないことだ。日本国民はこの国を根こそぎ破壊しようとしている連中の妄言に疑いの眼を向けることだ。現在ではデフレ下の増税というマネーサプライを増やさなければならない時に税によって国民から巻き上げようとするバカな政策を持ち上げる新聞や週刊誌やテレビのコメンテータたちは「国賊だ」と思って彼らの顔をよく覚えておくことだ。


 


 野田氏は財務省の操り人形に過ぎない。とても政治家には向かない、脚本通りに演じる「役者」なら勤まるだろう。


 脚本を書いている財務官僚こそが諸悪の根源だ。そして、彼らの背後で誰がほくそ笑んでいるのか、時代の闇に光を当てて自分自身の目で見て、自分自身の頭で考えよう。



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