なぜ紙屑同然のドルを買い入れるのか。
オバマ氏が米国内の景気と雇用回復のためにドル安政策を推進し、ドルを増刷してタレ流しているのに、その受け皿となって財務省の外為管理会計でドルを買い入れるとは常軌を逸しているといわざるを得ない。
日本が世界一ドルを買い込んで溜め込み、ドル安で外為特会に赤字を積み上げている。外為特会の原資も国民の税によるもので、その累積赤字はこの一年間だけでも45兆円を超えているといわれている。適正に通貨対策をしていれば、なにも増税する必要はないのだ。
適正な通貨対策とは米国のオバマ氏は逆上するかもしれないが、20ないし30兆円ほど円を増刷して「政府支出金」として東北災害復興費に使うことだ。外為という世界為替レートの土俵でドルを買い進めることではなく、ドルをタレ流すのなら日本も裏付けも根拠もない円を増刷して国内の円流通量を水増しすれば良い。そうすれば実質的に円の価値は下がり、禿鷹ファンドの餌食になることなく円高を是正できるだろう。紙屑同然のドルを大量に抱え込んで国民の税負担に転嫁する愚策を繰り返す必要は全くない。ただ、オバマ氏の怒りを覚悟すれば良いだけだ、現在ですら国際会議の会談などで日本国首相は米国大統領から満足に相手されず、まったくバカにされ冷遇されている。何を今更恐れる必要があるだろうか。