日本の大手マスコミは大きな顔をして日本政府を批判できるのか。

  緊急に招集された安全閣僚会議に山岡担当相が出席できなかったからといって、大臣に北朝鮮の異変が知らされていなければ出席できないだろう。当然情報収集を任務とする普段は暇な担当警察官僚がいたはずで、彼が大臣に情報を間髪入れず知らせる義務を負っているのはいうまでもない。それがなかったために大臣が北朝鮮の異変を知らなかったとしても、千里眼でもあるまいに、普通の人間なら当たり前のことではないだろうか。


 


 官僚のサボタージュを大臣の責任に転嫁する荒唐無稽な行為は日本の大手マスコミの得意技だ。担当大臣だけではない、官房長官も国民が北朝鮮の特別放送で知った数分後に官僚から連絡があったようだ。つまり情報収集を任務とするこの国の官僚たちは全くの無能だったことになる。この国だけではない、北朝鮮と国境を接する韓国では情報院が北朝鮮の特別放送があるまで金正日死去の情報を何も掴んでいなかったとして批判の嵐に曝されている。


 


 それなら特派員を韓国や北京などへ派遣している大手マスコミが何らかの兆候を掴んで一行たりとも「北朝鮮の異変」を報じただろうか。日本国政府官僚と同じく北朝鮮の特別放送で知ったのではないだろうか。大手マスコミは別に大きな顔をして日本政府を批判するに値しない情報会社ではないだろうか。彼らは記者クラブで官僚たちから流される情報を記事にし、共同通信から配信される記事を加工して書いているに過ぎない。彼ら自身で独自に取材してこの世の真実の何を発掘したというのだろうか。


 


 検察と大手マスコミによって捏造された小沢氏の「政治とカネ」疑惑が偽物のガセネタだったということは最初からバレバレだったが、ここに到って「強制起訴」された小沢氏の公判からガセネタを無理やりデッチ上げて捜査したことが内部の元検察官などの証言で白日の下に曝されている。


 大手マスコミたちは小沢氏に関する捏造された「検察情報」をタレ流してのは明らかだが、ただの一回だけでも無批判に検察官僚の政治家の「疑惑」に関する情報を裏取りをせずタレ流してもジャーナリストとしてはアウトで万死に値するが、彼らは実に二年近くも延々と小沢氏個人の名誉を毀損し人権攻撃を執拗に続け、この国の政治を捻じ曲げる工作員として検察発のプロパガンダを公然と繰り返し繰り返し繰り返し、さらに繰り返し行ったのだ。それによって国民に<小沢氏=悪人>との刷り込みが貫徹された。


 


 日本の大手マスコミが官僚の下請け広報機関にいつから堕してしまったのだろうか。いや、戦後の大手マスコミの復興時からGHQのプロパガンダ機関として出発したのだった。ひたすら日本国民の誇りと矜持を剥ぎ取り、国家としての日本を貶め続けたのは日本の大手マスコミだ。今はこの国の統治の主人顔をして振る舞う官僚に媚びて政治家を貶め続けている。こうした状況下で政治家を政治家たらしめる民主政治がこの国に定着するとは思えない。大手マスコミが官僚による官僚のための政治を目指しているのなら拍手喝采すべき状況が具体的に出現している。一元化といいつつ官僚たちの特別な共済年金は温存されるという「一元化」が議案日程に上ろうとしている。平等や人権といった民主社会の根幹を蔑にし、国民に背を向けた報道に終始している日本の大手マスコミに官僚批判はタブーだから、北朝鮮の異変を報せなかった官僚は悪くなく、知らなかった政治家が批判の的になるのだ。主客転倒している風景がこの国では至極日常的に起こっている異常さを、まともなジャーナリストは記事にすべきだが、それは恐らく儚い願望に過ぎず、この国にありえない、ない物ねだりなのだろう。



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