改憲は迅速に行うべきだ。

  現実の国際社会を無視し、日本だけが幻想の世界に遊ぶことは許されない。国家とは国民の生命と財産を守るために存在し、そのために徴税権を行使している。そうした国家としての基本を蔑にして、ユートピア(幼稚な空想)の世界に暮らしているのは世界の笑い草だ。


 


 日本が絶えず近隣諸国の脅威にさらされているのはマトモな軍隊を有していないからだ。自衛隊は「専守防衛」という足枷の中、軍隊としては実に変則的なカタチになっていて「専守防衛」すらままならない。その最たるものは攻撃力が極端に矯められている点にある。矯めるとは「正しく直す」という意味だが、諺に「角を矯めて牛を殺す」という。牛の攻撃力たる角を取り去って、かえって弱体化した牛を殺されてしまうということだ。


 


 国家とはある意味暴力的な存在でもある。それが国民に透けられると圧政であり、独裁となる。中国や北朝鮮がそうだろう。国外に過度に向けられると侵略国家となる。かつての欧米列強がそうだったし、現在の米国がその残滓を色濃く残している。露国にはその両方の意味における軍隊が存在している。実に厄介な存在だ。今はプーチンという独裁者気取りの男が野心満々に傍若無人な振る舞いを行っている。


 


 米国による日本骨抜き策としての「日本国憲法」はこの65年間も米国のために機能してきた。日本は国家として最低限の国民の命と財産を守る機能すら保持していない。それが日米安保の存在理由だが、傭兵によって成り立っている国家が歴史的にどのような命運を辿ったかカルタコ゜を持ち出すまでもないだろう。


 そろそろ日本国民も長い安逸の惰眠から目覚めようではないか。国家は国民が守る、という世界で当たり前のことがこの国でも行われる当たり前の国家になるために憲法を一日も早く変えようではないか。



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