社会インフラ整備の限界を超えているのではないだろうか。

  信号機の更新がままならないと記事にあったが、それだけではないようだ。全国に無数にある橋も耐用年数を過ぎて架け替えの必要性に迫られる老朽橋がうなぎ上りになっているようだ。国民が負担する社会インフラの限界をそろそろ真剣に検討しなければならない時代に入っているのではないだろうか。


 


 少子化はますますその議論を切実なものにしている。右肩上がりだった揮発油税も今後は電気自動車へのシフトやそもそもの運転者数の減少から税収も減額へと転じるのも時間の問題だ。全国に張り巡らした国道や県道更には市町村道の維持管理に年間いくら必要なのか、正確な数字をどこも掴んでいない。ただ必要とされる維持・管理費を予算化して実施しているに過ぎない。


 


 それだけではない。新幹線の高架橋にしても永久に持たないのは誰にも分かっている。分かっているがそれをどのようにして更新するのか具体的な工法と予算は誰もまともに試算していない。開業当時の新幹線建設費よりも、貨幣価値を調整しても多く掛かるのは当然のことだ。しかしそれをどうしようかという議論はない。それは高速道路も同じことだ。都市部では多くを高架で対応しているが、海砂を使った区間で劣化は激しく、今後十年すら到底持たないと思われる状態の箇所を上げるのに大して苦労しないほどだ。


 


 それても新設道路を政治家は地元に約束し、国も地方も新しい道路を造り続ける。挙句の果てが本当に必要な道路だったのかと首を傾げるような閑散とした立派な自動車道が各地にできている。


 信号機の更新が困難だから半数程度に減らすという議論は、しかし余りに乱暴ではないだろうか。現在の信号機を行政が買い入れる原価が一体いくらなのか、大マスコミはそれも公開して報じるべきではないだろうか。そのバカ高さに国民は唖然とするに違いない。そうした原価意識を行政に持ち込むことも必要なのはいうまでもない。



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