脱原発から日本独自の自然エネルギー利用技術を開発すべきだ。

 「喉元過ぎれば熱さ忘れる」とは日本の諺だ。福島原発事故が収束もしていない状態で世界の原発ビジネスに乗り遅れてはならない、というのは余りに不謹慎ではないだろうか。原発が世界各国でどうしても必要なのか、もっと発電量と放射性廃棄物の最終処分までのトータルコストとを比較検討してみることだ。地球上を放射性廃棄物で溢れさせるつもりなら、ドンドン世界の原発ビジネスを煽ることだ。


 


 各地のホットスポットの存在が明らかにしているように、福島県のみならず日本列島は広く放射能汚染されてしまった。しかも人智を超えた災害で放射能汚染事故が起こったのではない。明文化され古文書に残されている、あるいは伝承されている事態が繰り返されたに過ぎない自然災害で、放射能汚染事故は起こったのだ。決して隕石が直撃したなどという荒唐無稽な空想映画ではなく、日本人はそうした自然災害が起こることを予測していた「想定内」の地震と大津波による放射能汚染事故なのだ。


 


 人智がいかに自信に甘く自己欺瞞に満ちているかを我々はもっと知らなければならない。世界で原発が爆発的に建設されることに、日本は警鐘を鳴らすべきだ。福島県の年間10ミリシーベルトを超える地域に人が住める状態でないことを、日本政府と福島県は宣言して六十歳以上は別として、子供たちや妊婦などの速やかな疎開を実施すべきだ。日々被爆している現状をこれ以上放置してはならない。


 


 そして日本は明確に脱原発を世界に宣言し、自然エネルギー技術開発に国力を注がなければならない。日本人の勤勉さと能力があれば画期的な自然エネルギによる発電技術が必ずや確立されるだろう。太陽光発電の効率も現行よりももう一段と高効率の素材が開発されるだろう。それこそが日本の未来を拓く成長戦略ではないだろうか。高々100年程度で枯渇するウラン燃料に執着して地球を悪魔のような放射能で汚染するのに手を貸すより、自然エネルギー開発に国力を注ぐ方が遥かに良い。諺に「急がば回れ」とあるが、その諺に似たものは世界各国にあり、「急がば回れ」は洋の東西を問わない真理のようだ。



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