一卵性双生児となった民主党とどうやって戦うのか。

  自民党の茂木氏が3次補正後は休戦を解除して解散に追い込むために戦うといったという。どのような状態を差して自民党が3次補正まで休戦したというのかよく分からないし、3次補正が済むとどのような相違点から民主党と戦うというのだろうか。全くの一卵性双生児に成り果てた民主党はあたかも鏡に映した自民党ではないか。


 


 たとえば子供手当を民主党は放棄したし、高速道路無料化も放棄した。TPPは従前の官僚下請け政党・自民党なら積極的に賛成だろうし、法人減税・個人所得増税も財界べったりの自民党なら異議はないだろう。霞ヶ関官僚の意図により創設した「復興基金」も自民党は反対できないだろうし、瓦礫処分も巨大な利権化・中央ゼネコン差配構造に持ち込んだ官僚たちの「時間差攻撃」は自民党も批判することはではないだろう。


 


 復興の遅れは官僚たちの差配構造構築に必要だったと判明している。すべてのインフラ再生、たとえば道路の区間割や橋の施工業者談合は東京で天下り官僚も交えて調整に忙しかったようだ。その間、財源がないとして地方への予算配分を遅らせて迅速な災害復興を阻止した。財源論には大マスコミも悪乗りして増税・増負担の大合唱を繰り返して財務官僚を応援した。大マスコミのテレビ報道番組などで幇間政治評論家やコメンテータたちに助けてもらっている自民党が反対できるわけがないではないか。


 


 ここに来て年金支給開始を遅らせるという。これも自民党は反対できるのだろうか。官僚下請け政党は官僚たちのやりたい放題に任せるしかない。つまり全面的に賛成するしかないだろう。共済年金・厚生年金・国民年金に歴然と存在する年金格差問題は放置したまま、支給開始年齢の引き上げだけを問題にするという、官僚たちの既得権益をとことん守り抜く固い決意が見えるだけの馬鹿げた議論だ。


 いっそのこと、年金支給開始年齢を90歳にしてはどうだろう。国民が負担したまま死亡してついに手にできなかった年金掛け金が膨大な利権として厚労官僚のものになる。それにも民主党と自民党の国会議員は賛成するだろうか。もちろん年金掛け金を上げる必要はなくなる。それほどバカバカしい議論を官僚たちは国会議員にやるように持ちかけ、大マスコミもしかつめらしい顔をして「必要だ」と頷いているのだ。


 


 さて、自民党は3次補正以降は民主党と戦うという。勝手に国会議員が口角泡を飛ばして遊んでいればいいだろう。その間、官僚たちはすべての利権を囲い込んで安泰だ。災害復興という打出の小槌もてにいれて、優雅な「復興基金」の別荘で遊ぶだけだ。ツケは国民に回せばよいし、国民の不満のガス抜きは捏造した犯罪の「小沢裁判」で国民の鬱憤を晴らさせればよいだけだ。



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