これは法治国家に名を借りたひどい判決だ。

  小沢氏の元秘書三人に対して東京地裁はすべて有罪判決を言い渡した。検察にとって満額回答ともいうべき判決で、どこをどのように考察すればそうした判決が出るのか、裁判官の事実確認能力と法的頭脳を疑う。前近代国家でももっとマシな判決が出るものと思われ、この国の司法当局は論評にすら値しない愚挙を犯したものだ。


 


  判決では三人の秘書に執行猶予付きとはいえ禁固三年から一年の量刑になっている。しかも裁判官の認定した事実は総額20億円を超える虚偽記載だ。政治資金規正法に基づく収支報告書の記載要綱を裁判官は読み込んだのだろうか。極めて杜撰な記載要綱によると仮受金や仮払金の記載は必要とされていない。現金基準での記載が求められているだけだ。いわば会計責任者の記した金銭出納帳でしかない収支報告書をどのような高等数学を用いて計算すれば20億円の虚偽記載となるのだろうか。


 


 この国は明らかな官僚支配国家だ。民主党は改革すると約束していた官僚の天下り撤廃や特会の原則廃止や特殊団体の原則廃止は政権を奪取すると、たちまち健忘症を患って失念し、行政官僚の下僕となって国民にではなく官僚に奉仕している。そして小沢氏は司法官僚によって今後数年間は裁判に縛り付けられて政治家として足枷を填められようとしている。なんということだろうか。これが民主主義なのだろうか。



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