突如として、なぜ菅氏が辞任する意を固めたのか理由が分かった。

 やはり小沢氏しかいなかったのだ。現在の日本の政界で国家と国民のために実際に行動できる人物は小沢氏を措いて他にいないと思っていたが、彼が実際に都市銀行数行から総額十億円以上借り入れをして「新党結成」も辞さじと体勢を固めたことにより、ついに菅氏も諦めざるを得なかったのだ。


 


 こうした本当の政治動向を伝えず(記事にしているのは産経新聞だけのようだ)泡のようにブクブクと浮き出てきた民主党代表選出馬予定候補のオッカケ記事ばかり書いていては政界で何が起こっているのか国民には分からない。ただあれほど居座っていた菅氏が唐突に辞任の意向を固めた、と違和感を抱いたままでいるしかない。


 しかし小沢氏が本気で新党結成を視野に入れてこの国の政治を動かそうと腹を固め、固めた以上は実際に行動に移したことにより菅氏も退陣を決断せざるを得なくなったのが真相のようだ。ついに菅氏も自身の手で解散総選挙を打ってでも政権の延命を図り、民主党の幕引をするほどの度胸も大義もなかったわけだ。


 


 ことほど左様に菅氏とその取り巻きは現実の政治をハンドリングする能力もなく、何処かへこの国を導こうとする理念も政策もなく、ただ政権ごっこを堪能するだけでしかなかったのだと露呈してしまった。


 無能だからこそ2009マニフェストを差し出して菅氏の提示した三条件法案成立を目指すしかなかったのだろう。政府要人に任命された連中の何人が菅氏に退陣を迫って辞任しただろうか。党役員の何人が菅氏に辞任を迫って辞任しただろうか。その程度の自身の居心地の良い椅子を擲つことすらせずに「菅氏に辞任を迫る」などと大きな顔をしていたのだ。


 


 菅氏の退陣を受けた後任選出は大連立が対立軸になると煽る向きもあるが、大連立は手段であって目的ではない。むしろ次期代表は民主党を2009マニフェストの「国民の生活が一番」の民主党へ回帰させるか否かで争わなければならない。現在の菅政権のように政権維持のためなら何でもアリなら、いよいよ民主党は党そのものの存在意義がなくなってしまうだろう。


 そうしたことを勘案すると、次期党代表の最善は小沢氏だ。異論を唱える人もいるだろうが、実力も理念もない飾り物の政治家が首相になる弊害は菅氏で身に沁みただろう。国家と国民にとってこれほど不幸なことはない。


 


 大手マスコミもテレビで本格的な政策論議はせず、毎日のように「芸を演じない芸人」による楽屋話を延々とダレ流す番組ばかり作っているかのような制作姿勢そのままの無芸・無能の制作姿勢で政治報道バラエティーを作っているとしか思えないおざなりな番組のオンパレードにはうんざりする。


 どの局か一社でも小沢氏の「陸山会」捏造事件でネツゾウダと真実報道に徹したテレビ局があっただろうか。出るMC出るコメンテータ(極めて少数を除いて)のどれもが小沢氏を貶める「政治とカネ」なる実態不明なフレーズを繰り返して国民の耳に吹き込んだ。


 結果として玉石混交の政界で誰が本物で誰が偽物か、国民が判断できなくなっている。


 


 ためしに街角の政治家のポスターを眺めてみると良い。映画俳優のポスターかと見間違う扮装の顔写真と意味不明なフレーズを散りばめた疑似餌のようなポスターばかりだ。気恥ずかしくなるようなポスターをべたべたと貼って「選挙運動だ」と思っているようではこの国の行く末が思いやられるが、実際に政権与党の政治家もその程度の連中が選出され、官僚丸投げの政治をやって来たのだ。


 


 みっともなく街の景観を乱す政治家のポスターは全面禁止してはどうだろうか。陣取り合戦のようなポスター貼り競争に労力を費やす暇があれば、政策議論を彼らの口から聞きたい。それも原稿を読むのではなく、彼らの本音を討論形式の中から聞きたいと思うのは私だけだろうか。


 石ころばかりの政治家が大きな顔をしているのをテレビで見るのはウンザリだ。党規約から小沢氏を代表として選出できないとしたら、そんなバカな政党に存在意義があるのだろうか。推定無罪は基本的人権を謳った憲法の精神だ。それを踏み躙って「起訴により党員資格停止」とは何だろうか。民主党は真摯に反省しないと、本当に明日はない。



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