またも大手マスコミの掌で踊る『前原氏』か。

 「高支持率」を背景に代表選に前原氏が今日(8/23)にも出馬表明するという。それで前原派の支持をあてにしていた大手マスコミ二重丸の野田氏が代表選立候補に必要な推薦人20人の調達すら困難な状況に陥ったようだ。


 前原氏の「高支持率」を謳っているのは大手マスコミによる「世論調査」によるもので、根拠は何もない。しかし大手マスコミは野田氏から前原氏に乗り換えて「小沢戦略」を打ち砕く『大本命』の出馬と小躍りしている。


 


 これで前原氏が代表になれば「米国ポチ」政権ができるのは間違いなく、小沢氏の影響を排除する党運営をすれば、前原政権を瓦解させることは「赤子の手を捻る」よりも容易いことだろう。


 前原氏なら攻撃する材料に事欠かない。一々挙げるまでもなく、花火だけは華々しく打ち上げるが後は途切れてトンズラするのを常習としてきた。今度選出されて首相になれば野党は本気で「外国人献金」疑惑やその他の「政治資金疑惑」を追求するだろう。内憂外患のこの状況を小沢氏の力を借りずに愚かな仙谷氏などの力を借りて菅政権以上に短命に終わるのは見えている。前原氏は「投げ出し」の名人なのだ。


 


 民主党国会議員が大手マスコミの仕掛けた罠にこれほど簡単に嵌るとは思わなかった。前原派の国会議員が前原氏に出馬を迫ったというが、彼に人として勉強させることもなく断崖絶壁から突き落とすこと以上に前原氏の政治家生命を絶つことが確定的な状況へ追い込むことが、仲間としての行動なのだろうか。


 確かに前原氏に「人気」を集める資質はあるのかもしれない。しかしそれは本物の華ではなく、浮き草のような「徒花」に過ぎない。国家と国民にとって実行力のない首相を戴く不幸が継続することになる。


 


 願わくば小沢氏の力を排除しない政権が誕生することを祈るしかない。それは大手マスコミやこの国の権力者「官僚」が最も懸念する政権だ。これほど大手マスコミの捏造疑惑で政治から排除されても力強く生き延びてきた小沢氏が政権の中枢に座ることがこの国にとって改革元年になるだろう。本来なら2009総選挙で政権交代とともに改革が始まるはずだったが、民主党内のバカな国会議員が「小沢氏」排除へ動いて改革を停めてしまった。菅氏にいたっては自民党以上に自民党的な民主党政権に変貌させてしまった。こうした体たらくな政権を願って国民は政権交代させたのではない。


 国民が民主党に賭けたモノは何だったのか、それを具現化する力を持つ政治家は誰なのか。民主党国会議員はこの国をハンドリングする旧来の勢力に阿ることなく、国家と国民の未来のために原点を振り返るべきだ。



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