居座りのための「解散・総選挙」恫喝を止めよ。

 寺田元首相補佐官が首相交代後速やかに「解散・総選挙」をすべきだとBS番組収録で発言したと伝えている。


 首相の近くに仕えていたら、発想までも首相に近くなるものらしい。寺田氏は若くして次期首相の「専権事項」に触れて、首相交代すれば即座に解散だ、と当選回数の若い民主党衆議院国会議員を脅している。その手口は菅氏の居座り恫喝そっくりで、若い者が早くから身につけるべき類のものではない。


 


 政治を志す者なら石田三成がなぜ今も人気が余りないのかを考えなければならない。実力者に気に入られるのは若い政治家にとってキャリアを積む上で決して悪いことではない。実力者が権力を手中にするに従って、その取り巻きも重用されるだろうし活躍のいろんな場数を踏むこともできるだろう。


 


 しかし勘違いしてはならないのは実力者が偉くなったのであって、彼に気に入られた本人が偉くなったのではないことだ。周辺の人たちは実力者の若いお気に入りを「茶坊主」と心密かに軽蔑しているかもしれない。それでも実力者に仕えている間に、実力者の実力者たる所以の「不断の努力や人物としての器量」を見習って少しでも近付こうと努力すれば良い。しかしそうしたことはスルーして、虎の威を借る狐に堕してしまっては卑しい人物が形成されるだけだ。


 


 箴言に「人を堕すのは非難ではなく、賞賛の拍手だ」というのがある。特に若い人をスポイルするのは分不相応の賞賛と拍手の嵐だ。寺田氏も若く能力のある人に違いないだろう、願わくば菅氏の姑息な延命策を受け継がないことだ。「信なくんば立たず」が政治家の要諦なら、「信、我を去れり」と思った瞬間に首相をさっと辞すのが出処進退の在り方だ。それを間違って「石にかじりついてでも政権を手放さない」というのは、国家と国民に対してあるべき姿ではない。若い寺田氏は菅氏の態度を反面教師とすべきだろう。



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