小沢待望論を謳う。
国民の期待を担って政権交代を果たした民主党政権をここまでボロボロにしたのは小沢氏の不在による。中心となるべき軸を失った独楽が回らないように、民主党の軸となるべき小沢氏を検察の捏造疑惑と執拗な大手マスコミによる「政治とカネ」プロパガンダ攻撃で小沢氏を政治の舞台から引きずりおろしたため、日本はかくも無残な姿になってしまった。
「国民の生活が一番」を政策として突き詰めれば、官僚制内閣の打破につながり官僚社会の改革に突き当たる。
この国は官僚による官僚のための国家に成り下がって既に久しい。財政破綻だといいつつも公務員給与は言い訳程度に引き下げただけで満額支給され、この夏のボーナスも平均支給額約77万円と民間の約50万円を超えている。「公務員の生活が第一」のための予算が組まれ続け、財政破綻はすべて国民に付けを回せば良いとの論理であらゆる物事が動いている。
巨大なシロアリと化した官僚組織に抜本的なメスを入れられる政治家は小沢氏だけだ。その視野には日米安保政策も入っている。
二国間軍事同盟が永遠だったことは世界史にない。いつかは終わる時がやってくる。その原因が何であれ、米国の庇護のもとを離れても、日本政府は日本の国土と日本国民を近隣の悪辣な諸国から守らなければならない。その時に備えて日本は準備をしているのだろうか。
もはや巨大なシロアリを養う余力はこの国にない。官僚がシロアリであり続けるなら政府は人事権を振るわなければならないだろう。これまではいかなる政治家も官僚の機嫌を取り結ぶのに汲々として、顔色ばかり窺っていた。飛んでもない主客転倒というべき状態がこの国で展開され続けてきた。政治家がこの国のハンドルをしっかりと握るにはそれなりに支度と心構えを必要とされるが、どの首相も椅子に座っただけで舞い上がり、面従腹背の官僚たちの掌で転がされ続けてきた。
今日、岡田幹事長が愚かにも2009マニフェストにはできない政策を掲げていた、と野党に向かって謝罪した。国民と約束したマニフェストを実現不可能と公言するとは、政治家として最低最悪なことだと自覚がないのにも困ったものだ。それがかつては代表を勤め、現在も幹事長を預かる男のやることなのか。そこまでやるのなら首相に「解散」を進言することだ。
小沢氏なら全力で真摯に2009マニフェストに掲げた政策実現に死力を尽くすだろう。米国とも日本の首相として国家と国民のための外交を展開するだろう。中国に対しても大人の態度で接し、いうべきことはしっかりと言うだろう。韓国にも筋を通すべき事柄はきっちりと筋を通すだろう。一日も早く国家的謀略裁判が棄却となり、小沢氏が国民に信を担って首相の椅子に座ることを心の底から切望する。