晩節を汚すことなく、小沢氏の党員資格停止を解除せよ。
どんな圧力があったのか知らないが、小沢氏と行動を共にしていた渡部氏が突如として裏切ったのには驚いたものだ。党の幹部会で小沢氏の「起訴」に対して「党員資格永久停止」を決議するなどという政治家としてあるまじき愚行を主導した者として責任を取るべきだろう。
なぜ政治家としての愚行なのか、それは渡部氏を含めて民主党幹部が司法官僚の風下に立つことを図らずも暴露したからだ。司法官僚のハンドリングとしか思えない第五検審会のバカげた「議決」により検審起訴が決定したことを受けて、民主党幹部は一堂に会して小沢氏の「党員資格永久停止」を議決した。政治家ならば同じ政治家仲間を庇って「司法当局の愚行に抗議する」くらいの談話を発表しても良かった。事実経過はそうした方向へ向かっており、民主党の現幹部の愚かさが証明された。
人の評価は「偏差値」でなされるのではない。知能指数だけで評価されるのなら豊臣秀吉は大した人物ではなかったはずだ。軍略家としては黒田勘兵衛に劣るだろう。力自慢でも到底戦国時代の武将たちの中でも群を抜いて非力だっただろう。それでも天下を取ったのは彼が自らの非力さを承知していたからだ。自らの知恵のなさを承知していたからだ。そのために軍略家の進言を自ら求め、その意見に従った。その限りで、豊臣秀吉は非凡な才を示したといえる。
惜しむらくは渡部氏が自らの才を恃んで、一時的にせよ小沢氏と袂を分かったことだ。その一時的な気の迷いが渡部氏の生涯に決して拭えない一点のシミを与えた。何があったのか知らないが、渡部氏は検察捜査の泥にまみれ、大手マスコミから石礫を投げ付けられ窮地に陥っていた小沢氏を見限った。
そのことにより渡部氏の黄門さまは偽物だとネット仲間には知れた。いかに取り繕うとも、偽物は偽物だ。せめては小沢氏に下された謂われなき「党員資格永久停止」の屈辱を一日も早く解くことだ。