民主党再生よりも国民生活を再生せよ。
民主党再生のために「脱トロイカ」とは、いかにも大手マスコミの喜びそうなフレーズだ。トロイカでまだ政権を担当していない人物が一人いることを忘れているのではないだろうか。しかも2009マニフェストで民主党を政権党に押し上げた立役者だ。ただ大手マスコミは検察官僚の機関紙となり、彼をとことんあることないことを「政治とカネ」なるプロパガンダで叩き潰した。
いや「叩き潰したつもり」だった。現に法理論がどうであれ三権分立を定めた憲法がどうであれ、委員が実態不明の幽霊であれ、とにかく検審会起訴にまで持ち込み政治家として彼を絶体絶命の窮地へ追詰めたつもりでもいた。しかし、どっこい小沢氏は生きていた。溌溂として民主党を似非民主党たる第二自民党へ変貌させた菅氏を反対に追詰めている。そこで慌てて小沢氏隠しの「脱トロイカ」体制などと叫んで箸にも棒にもかからない「若手民主党議員」を煽てて首相候補などと持ち上げて遊んでいる。
残念なことに、大手マスコミが持ち上げる若手議員の多くが菅政権の閣僚や現体制の党執行部に名を連ねている。つまり2009政権交代を成し遂げた純正民主党とは似ても似つかない官僚制内閣の走狗に成り果てた連中だ。彼らは菅氏の退陣とともに責任を取って退かなければならない定めにある。簡単な物事の道理なのだが、大手マスコミはそうした基本的なことまで失念しているかのようだ。いや失念ではなく、そうした道理は充分に承知した上で「小沢復権」が怖くて怖くて国民を誤魔化そうと必死なのだろうか。
平時ならまだしも、この国難のさなかに若手国会議員に任せるわけにはいかない。豊富な政治経験と官僚を使いこなす手腕とブレない政策でこの国を建て直す政治家は小沢氏を措いて他にはいない。
岡田氏はバカな「党員資格停止」などという政治家の「人権侵害」とでもいうべき中世的な桎梏から解き放つべきだ。この国は小沢氏を必要としている。菅氏でも岡田氏でも前原氏でも、ましてや財務省のパシリ野田氏でもない。まともな政治眼があればそう見えるのだが、大手マスコミには見えているのだか、見えていないのだか。