希望的観測を言わせて頂ければ…。
石川氏の公判も最終段階に差し掛かりいよいよ7月20日に結審する見通しだ。これまで検察は訴因にない水谷建設元社長による贈収賄を法廷証言させたのをはじめ、公判戦略として状況から石川氏を追いこもうとしたが、ことごとく失敗している。
6月2日の不信任案採決に際して小沢氏が鳩山氏の「ユルイ」斡旋を呑んで自主投票にして菅氏と鋭く対立するのを避けた。それ以降は情勢を静かに見守っているかのような小沢氏の最近の動向は秋口と予想される石川氏の「無罪判決」により、自動的に小沢氏の「検審起訴」による公判が「公訴棄却」によって一日で終了することを予測しているのではないかと思われる。
それなら菅氏を早期退陣に追い込むより、八月まで泳がしておく方が良い。小沢氏の公訴棄却が決定してから、検察や大手マスコミなどによる「捜査情報漏洩と拡散」による名誉毀損と特別公務員守秘義務違反などを告発する時間も必要だろう。大手マスコミの御用評論家やテレビの報道番組のMCやコメンテータなどがいかに証拠なき虚偽情報と虚偽情報に基づく小沢氏の名誉を著しく棄損する論評を加えたか、を十分に検討して告発することだ。それらの証拠はビデオや雑誌や新聞にしっかりと残されている。
ネットのない時代と違って、今日では大手マスコミが情報を独占して世論を気儘に誘導するのはかなり困難だ。多くの国民はネットを通じて「陸山会」事件のおぞましさを承知している。そして大手マスコミが時代錯誤の大本営情報を垂れ流す俗悪な存在かを、国民の多くは知ってしまった。もはや時代は逆戻りしない。これまでと同じように捏造を捏造のまま繰り返し報道して国民に「真実」と想わせるように刷り込むのは不可能だ。田中角栄氏が検察・司法当局と報道により抹殺された時代とは明らかに異なるのだ。
最近は「陸山会事件」に大手マスコミが触れなくなったのはなぜだろうか。秘書たちの公判は続いているが、大手マスコミはスルーし、その代わりに菅騒動に明け暮れて民主党潰しに躍起になっている。しかし潰そうとしているのは似非民主党であって、小沢氏を核とする真正民主党は健在だ。菅氏が居座って菅氏の仲間内で政権を盥回ししない方が良い。にわかに菅氏の居座りを応援したくなった。ただし、その期限は八月末までだが。