2009マニフェスト回帰を目指して頑張れ。
現菅政権は民主党政権とは似ても似つかない「増税・大きな政府」政権だ。いわば第二自民党ともいうべき様相を呈している。2009マニフェストに掲げた「国民の生活が第一」という政策目標をかなぐり捨て、財務省主導の「増税・増負担」へまっしぐらに突き進んでいるようだ。
昨日、菅政権は民主党国会議員に消費税増税を政策目標とすべき承諾を得ようとしたが、会議で発言した議員の90%以上が消費税増税路線に反対を表明したという。当然の話で、国民から民主党への政権交代で託された政策から大きく逸脱することは背信行為ともいえる。しかも、これまで菅政権が政策としていたものの多くは党で議論すらせず、菅氏の独断で決定されてきたものと思われてもしかたないものだ。
小沢氏が党代表時に定めた2009マニフェストを掲げて国民に信を問い、政権交代を成し遂げた。その政策を反故にするのなら菅氏はまず解散をして、国民に問い直さなければならない。いわば「他人の褌で相撲を取る」行為を菅氏は直ちに止めることだ。菅氏が国民に提示している政策に対して、国民は政権交代を託したのではない。小沢氏が党代表時に策定した2009マニフェストに対して望みを託したのだ。
現在の菅政権は自民党時代の「官僚制内閣」そのものをなぞっている。官僚肥大路線一直線に政策を官僚に丸投げし、結果として官僚は予算を野放図に拡大・肥大化して財政赤字を極大化し、国家予算を破綻の危機へと突き進ませて、増税・増負担路線を正当化するために大手マスコミを使って危機を煽り続けている。
何度も書いてきたことだが、官僚たちはサボタージュしている。自民党時代の予算に民主党マニフェストを積み上げただけの予算を提出して、編成したと強弁しているだけだ。それに対して菅政権は一切それらしい抵抗もせず、官僚の路線に従って発言しているに過ぎない。自民党時代の官僚による官僚のための予算を民主党政権になっても菅氏はそのまま踏襲しているのだ。
鳩山氏の掲げた「最低でも県外」が官僚たちの抵抗にあって政権が潰えるのを閣僚として傍観していた菅氏は官僚にあがらうと政権を潰される、と学習したのだろう。そのため首相に就任するや直ちに自民党の掲げる10%消費税に抱きついた。それが財務省の意思だと認識したからだ。
このような民主党政権は不要だ。不要だというより官僚に魂を売って国民を裏切った菅政権は民主党の面汚しだ。ただちに退陣して真正民主党たる小沢氏に党を返すべきではないだろうか。菅氏が恥を知る人物なら、一日も早くそうすべきだ。
民主党国会議員は国民の期待を裏切ってはならない。2009マニフェストを反故にする菅政権こそ反党的行為だとして民主党から追放すべきではないだろうか。