「災害復興会議」と「ウィキリークス特別委員会」を速やかに開け。
災害復興会議は政府としての立場よりも、地方主権を実現する一里塚として「地方の自主権」を大幅に認めるべきだ。これまで中央政府は大したことでもない「規制」を補助金絡みで掛けることにより、地方自治体の箸の上げ下ろしまで口煩く介入してきた。そのため行政現場の事務処理は膨大となり、一つ一つの制度事業に山のような書類が必要となっている。
これがいかに馬鹿げたことか、事務の合理化・効率化からいえば官僚のあり方から考え直さなければならない。
友人にグループホームを経営している者がいるが、彼の忙しさときたら締め切りに追われる事務処理の煩雑さに尽きる。しかも地方公務員と関連のありそうな「監査」も受けなければならず、事務処理のために事務を行うというバカバカしさに腹立たしい限りだ。
年々歳々、事務は煩雑になりこそすれ簡略化が図られたことがない。制度事業の非効率さにはうんざりするが、非効率化ゆえに公務員の数を減らさないで済む、と官僚たちは秘かにほくそ笑んでいる。
民間企業はここ十数年来一般管理費の全経費に占める割合は逓減している。直接売り上げに関与しない一般管理費を厳しく切り詰めないと利益は上がらない。しかし利益追求型でない官僚組織はいかに一般管理費を減らすかよりも、いかに一般管理費をかけるような仕組を作るかに腐心しているとしか思えない。
そして究極の官僚の仕事は政治家を欺き政府を手玉に取るかのようだ。ウィキリークスが暴いたとする報道が真実ならばこの国の政治家は随分と官僚に舐められたものだ。しかも、米国の言いなりに政治家が官僚に操られているとしたら由々しき問題だ。それは与党も野党も関係ない。官僚という組織の在り方の問題だ。これまで人事権を政治家が発揮したことはまずなかった。そのことにより官僚が政治家を舐めているのなら、政治家はどんどん官僚の首を飛ばすことだ。遠慮はいらない。面従腹背が判明した連中は今からでも遅くない、懲戒免職とすべきだ。
政治家は国民の代表で官僚を使って仕事をする立場にある。それが官僚の掌で踊らされている実態が明らかになったとしたら、これほど酷い侮蔑はないだろう。国民の代表として「あなたは官僚にふさわしくない」と言って首を切るべきだ。そのための「ウィキリークス特別委員会」で真実を追求して頂きたい。それこそが国民の代表たる政治家の役目ではないだろうか。