トヨタの無罪を米運輸省が報告したというが、

2009年8月に米加州で起きた死亡事故からトヨタ車の急加速問題が浮上し、去年の春には米議会の公聴会に豊田社長が出席してフロアーマットの不具合はリコールで対処したが、電子制御装置に問題はなかったと主張した。


 


 今回の米運輸省の報告書でトヨタ車の電子制御装置に問題はなかったとかつての豊田社長の主張が全面的に支持された形だ。たしかに米国は徹底的に調べたが、この間に失われたトヨタの利益と不名誉は計り知れないものがある。


 


 当初からトヨタのレクサスが運転中に異常な急加速して事故を起こすとは考えられないとこのブログで主張してきた。米議会における公聴会でも集団ヒステリーとしか思えない「冷静な判断」を置き去りにして、トヨタ車バッシングの切っ掛けを公聴会出席の米国会議員はもとより、米国のマスコミまでも「トヨタ車=欠陥車」との期待に満ちた眼差しで見ていた。そのため陳述した女性の操作ミスではないかという「単純な結論」を看過した。


 


 同じようなことが小沢氏の一件でもいえる。なぜか大手マスコミは国民に「小沢氏=悪人」のイメージを刷り込むことに専念している。検察もなぜか「小沢氏=罪人」とのイメージを国民に植え付けるために必死で訴因にもない水谷元社長のフィクションを冒頭陳述で熱弁してみせた。


 そして、なぜか菅氏や岡田氏など民主党の仲間までも「小沢氏=剛腕居座り」政治家とのイメージを国民に植え付けるべく、公明正大な理由もなく党から排除しようとしているように装っている。


 


 なぜそうするのか。理由は簡単だ。トヨタ車の場合、米国の自動車業界は大手が相次いで破綻していたから、トヨタが憎かったからに他ならない。小沢氏の場合も政界中枢から小沢氏を排除して官僚内閣制政権を打ち立てたい勢力があるからだ。彼らは日本の国家と国民のため、という忠義面をしているが、一皮剥けば既得権益の擁護しか頭にない一塊の連中だ。口を開けば国益のために日米安保体制は大事だ、というが、それ以上に大事な日本国家と日本国民は彼らの視界から消えている。あるのは偉大なる戦争大好きな星条旗だけだ。


 


 日米安保条約が大事だと考えるのは私も同じだ。しかし、それ以上に日本国家と日本国民が大事だ。米国とこれ以上深く付き合って本当に大丈夫か、という危惧を抱かざるを得ない。彼らは平気で集団ヒステリーに陥る。それも自己に都合の良い時にだけ。


 幸いにして日米安保条約で日本は米国に借りがない。他国と比して膨大な「用心棒代」を支払っているが、日本のための戦闘行為で一人でも米兵が血を流しただろうか。確かに第三国との戦闘行為以外では自動車事故や犯罪で米兵の何人かが亡くなっている。日本人も米兵による自動車事故で死亡させられ強姦事件まで起こされている。


 


 トヨタが米国でいわれなき嫌疑を掛けられていた当時、日本国政府は何をしただろうか。米国のレクサスが欠陥車なら日本で型式承認した国交省はなぜ試験データを提供して反論しなかったのだろうか。日本でなぜ同様の電子回路の実験を即座に行わなかったのだろうか。あるいは行ったがその結果を公表しなかっただけなのだろうか。


 日本のトヨタが欠陥車だと米国で指摘されればどれほどの影響が出るか、瞬時に判断しない官僚とは何者だろうか。彼らは日本の国家と国民のために働いているのではないのだろうか、政府は改めて事実経過を検証して欲しいものだ。



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