ヘボな縁台将棋でも2,3手先は読むものだ。
小沢系の国会議員が会派離脱を宣言した。岡田氏はこれを認めないとしたが、小沢氏を謂われなき「検審起訴」に基づいて処分するのなら、当然そうした行動もありうると想定した上でのことでなければならない。
岡田氏は「党員で会派を別にするのはあり得ない」と憤慨していたが、同じ党員で摩訶不思議な検審会起訴に関して調査も事実検証もしないままに、そのバカげた起訴を基礎として「党員資格停止」を幹部が決議したのだ。どちらが国会議員としてあるまじき行動か明白だ。
行政や司法がすべて正しいとするのなら、国会の立法権は必要ない。いや、既に実態はそうした状況にあるのだろう。議員立法が年に何本出ているのか詳細を知らないが、行政による行政のための立法を官僚の下請けでやっているだけの国会なら、高い議員報酬を支払ってまで国会議員を置いておく必要はないだろう。
国会議員が何たるかを語らないで、行政と司法の下請けに堕しているのなら、まずはそれから正さなければならない。小沢派の国会議員の行動はまさしくそうしたものではないだろうか。聞けば彼らは比例当選の期数の若い国会議員だという。次も議席が欲しければ菅政権に阿るところだろう。しかし彼らはそうしなかった。潔い行動だ。願わくば彼らが共同して第五検審会の会議録公開と審査実態の解明に全力を挙げることだ。