ケジメとは何か、をまず筆者は説明しなければならない。
不可思議な文章だ。何が言いたいのか判然としない。「政権や検察を始め、国家権力が日に日に衰退していく日本。政治とカネにけじめをつければ、英フィナンシャル・タイムズに、2011年の日本と揶揄(やゆ)された「堂々たる衰退と気品ある孤立」から、政権は抜け出す術を見つけられるのだろうか」とは一体どういうことをしろということなのだろうか。
リスクコンサルタントという肩書が存在するのを初めて目にしたが、リスクのコンサルタントとは何だろうか。
リスクはあらゆるところにある。道を歩いていてもいつ何時車が暴走して跳ね飛ばされないとも限らない。政治家が普通に議員活動していてもある日ある時を狙って検察が元秘書を逮捕して強制捜査に乗り出さないとも限らない。数百人もの捜査陣を投じ30億円もの経費をかけて一年半余も散々掻き回した挙句「不起訴」としたものの、大手マスコミは総力を挙げて「政治とカネ」なる捏造プロパガンダをタレ流し続けている。今もそのままにタレ流し続け、ついには日本の首相ともあろう人までも不見識にも「政治とカネ問題にケジメをつけろ」とデマゴーグの呪文を唱えている。
そうした国家権力ぐるみのリスクに対してリスクコンサルタントは処方箋を書くよりも大手マスコミの煽りに煽った「疑惑」を現実にあったことと認定しそれを前提の上で寄稿する。なんのことはない、大手マスコミに巣食っている似非ジャーナリストの一員に過ぎないではないか。
後々まで残る文章を書くのなら個人的な日記ならまだしも、事実関係をしっかりと自分の目と耳と足で調べた上で書くことだ。
日本の検察や政治の衰退を嘆き警鐘を鳴らしたつもりなら、まずジャーナリストの衰退と大手マスコミの大本営報道の浅はかさに目を向けるべきではないだろうか。