誤魔化しをやめて本当の姿を見よう。

 日本は日本国憲法によって軍事力を放棄したから米国の「攻撃力」と手を結ぶことにより国を守ろうと日米同盟を選択した。これは日本が直接的な攻撃力を保持しないから「日本国憲法」に抵触しないとしている壮大な誤魔化しではないだろうか。


 


 日本は駐留米軍に基地を提供し駐留経費の75%を負担している。それでも「日本は攻撃力」を保持していないといえるのだろうか。実は日本国は日米安保条約締結・発効と同時に米軍に名を借りた攻撃力を保持してきたのではないだろうか。


 


 米軍の名を借り米国青年軍人の駐留により、自衛隊に入隊しなかった日本国青年は兵役を免れ、こうした国内状態が「当たり前」なのだと勘違いするか、平和憲法下では仕方ないとして日本国民を国家意識の希薄な平和に対して怠惰な国民にしてしまった。


 


 物事には必ず表裏がある。米国が善意から日本に駐留していると考えるのは国際政治を知らなさすぎる。日本は米国を軍事的に利用しているように、米国は本土防衛のために旧ソ連や中国と対峙する前線基地として日本の基地と高度な工業技術を直接的に利用し、政治力を日本に及ぼすことにより日本の経済力までも利用している。


 


 ジョセフ・ナイ氏の書物によれば米国は東シナ海の豊富な地下資源を手に入れたいと思っているようだ。そのために中国と日本を戦わせようと目論んでいると飛んでもない構想を抱いているようだ。その証左か、1/3読売新聞朝刊一面に大見出しでナイ氏の対談が「日米同盟 重み増す」と掲載されている。読売新聞が何を企んでいるか明白だろう。


 


 日本は平和憲法擁護派が言うように「平和的」に戦後を過ごしてきたわけではない。実質的に米国の攻撃力により守られてきたことにより、外部から見る限りでは日本は攻撃軍を備えた普通の国だ。それなら日本国が攻撃力を持っても同じことで、米国青年の代わりに日本国青年が軍人になれば他国の思惑に国内政治を攪乱されることはなくなるし、「平和ボケ」した人たちによる国の尊厳を貶めるような言動もなくなるだろう。


 


 日本の防衛に関して現在は日米同盟が存在しているが、二国間同盟は永遠ではない。いつかは日米同盟も解消される時が来る。その時にどうすべきかは明白だ。日本は日本国民が守るべきだし、攻撃力を伴わない防衛力は存在しない。現在の駐留米軍の攻撃力が違憲でないなら、日本国が攻撃力を持っても違憲ではない。軍事的に過度な米国依存は何事においても米国の意図に従わざるを得ない状態に日本国があっても甘受しなければならないことを意味する。日本の国益を考えていつまで米軍への依存関係を続けるべきか、日本国民は真剣に考えなければならない時期に差し掛かっているのではないだろうか。



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