捏造報道の恐怖。

 昨夜日本テレビの「…ゼロ」とかいう報道番組を視聴していると、早速小沢氏を巻き込んだ政局を興味本位に面白おかしく報じていたがその区切りの最後にMCが「民主党には171億円もの政党助成金が税金から支払われています。ぜひとも「政治とカネ」について小沢さんは国民に説明して欲しいものですね」と結んだ。


 何をしていた人物か知らないが、それが日本の平均的なMCの知的レベルなのだろうか。味噌も糞も一緒にして国民に誤った情報を刷り込む「捏造報道」の見事さに唖然として言葉もなかった。


 


 南京大虐殺と謳って25万人しかいなかった南京市民を30万人も虐殺したとする中国政府のプロパガンダと何等変わらない。日本軍が南京に入った頃には欧米諸国の海外特派員や外国人宣教師もいて彼らが「虐殺があった」と打電もしていなければ記録にも残っていない。


 小沢氏に関して「政治とカネ」なる造語が作られたのは「陸山会」が不動産購入をしたのを事件性があると睨んだ東京地検が大々的に捜査を開始しその情報を未確認の段階で大量にリークし報道機関が大本営発表よろしくタレ流した際に使ったものだ。


 国会議決した法律に基づく政党助成金と小沢氏が代表をつとめる「陸山会」の不動産取得と何ら関係はない。それをさも関係があるがごとく報じ、当事者の誰も反論できないところで電波という公器を使って数千万人もの大衆に刷り込むのを捏造疑惑報道といわずして何だろうか。かくして小沢氏は老害黄門様の「悪い奴は罰せられる」という文言に繋がる。なんとも空恐ろしいことがなし崩しに展開しているのだが、国民の多くが真相確認に無頓着なのが恐怖をさらに増大させる。


 


 いかにも小沢氏国会招致が喫緊の課題であるかのように大手マスコミは集団ヒステリーのように報じているが、大手マスコミにより報じられている以外に捜査情報カードを持たない国会議員が報道情報をなぞって小沢氏をやり込める政治ショーを演じるのがそれほど緊急の課題なのだろうか。そうすることによって何が明白となりどのような益が国民にあるというのだろうか。バカバカしい限りだ。すでに検察は小沢氏を不起訴としている。ただ第五検審会が「裁判で白黒つけろ」と捏造報道をなぞって議決しただけだ。これほど愚かな議決はないし、第五検審会を検証しようにも委員の名簿の公開はおろか審査会議録すら存在しないというのだ。秘密会だから、というのがその根拠らしいが、秘密会とは委員構成や会議の日にち会議場所を公開した上で会議そのものを非公開にすることだ。断じて議事録も取らない会議をさすものでなく、第三者による検証を排除する機関を民主的な存在とはいわないし、民主主義社会に存在させてはならない。そうした非民主的な機関による「疑わしきは被疑者の利益」を謳った刑事訴訟法の精神すら踏み躙る暗黒の機関による議決を大手マスコミのみならず多くの国会議員も小沢氏を攻撃する錦の御旗として有難く頂戴している。これほど民主主義にそぐわない愚かな光景があるだろうか。


 


 言論人もそうした根本的な疑問を呈する人はごく少数だ。多くは大手マスコミの論調に乗って安易な迎合を繰り広げている。テレビに登場するコメンテータと称する人たちの論理性を欠く愚かしい迎合発言には恐怖を感じる。誰でも捏造報道によって刑事被告人になる道をこの国は開いてしまった。その恐怖を感じない者は自分もいつの日にか突然囚われの身になるかも知れないと想像できない思考停止状態にある。


 くどいようだが、繰り返す。小沢氏は検察の強制捜査にも拘らず「無罪」となった。これは確定だ。しかし摩訶不思議な非民主的機関「第五検審会」の議決により「強制起訴」とされた。しかもその起訴には重大な事実認定に瑕疵がある。しかも第五検審会は行政機関なのか、司法機関なのかすら明確にされていない。よって起訴事実を巡って争うこともできない。これは憲法違反だ。そうしたことに関してこの国の法学者の誰も警鐘を鳴らさない。


 そしてテレビや新聞だけが一方的に疑惑を捏造して報道している。こうした状況を開戦前夜の戦前の社会状況と比較しない歴史学者も思考停止の口だ。小沢氏が遭遇している謂われなき不名誉な状況はこの国の危うさそのものだ。


 


 



このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。