「起訴は起訴だ」とは何事だ。
弁護士資格を持つ仙谷氏が第五検審会の摩訶不思議な謀略としか思えない「強制起訴」議決も、起訴は起訴だとテレビで発言したようだ。これほど人権意識のみならず、根本的な国家の仕組みに関わる問題ある「起訴権」を保有する検審会の存在に関して問題意識がないとは驚く。しかも彼は菅政権の官房長官だ。行政権の要の立場として何等検審会への疑問なりコメントなりを表明せず、憲法問題に関しても見事にスルーしている。その程度の人物だから検察地方支部が中国人船長を勝手に釈放しても「良」とするのだろう。国防も外交もすべて地検那覇支部に丸投げして恥じないのも頷ける。
その程度の人物だから小沢氏の「強制起訴」議決に関しても問題としないのも頷けるし、小沢氏の件に言及する前に自身の問責決議に決然とした態度表明しないのも頷ける。自身の言葉で語れば「問責決議は問責決議だ。法的強制力はない」ということなのだろう。しかし年明けに召集される通常国会で来年度予算の審議入りする前から国会が止まるのは確定的だ。まさか解散は打てないから、菅内閣は立ち枯れて総辞職するしかなくなる。
それでものんきにテレビ出演して小沢氏の非を鳴らして大きな顔をするのも今のうちだ、せいぜい大口を叩くが良いだろう仙谷氏。