岡田幹事長の愚かさが民主党を瓦解させる。

 フランケン岡田は菅政権を擁護するために小沢氏を政倫審へ引っ張り出そうとしている。小沢氏に疑惑があるのならそうすべきだが、どのような疑惑があって小沢氏から何を訊きだしたいのかも分からないままに大手マスコミとコミットして小沢氏をバッシングするのならまさしく「フランケン岡田」に相応しい。


 


 北斗の拳並みに言わせて戴けば「民主党よ、お前は既に死んでいる」というべき状況にある。その党内で小沢氏排除の論理に従ってフランケン岡田氏にどのようなメリットがあるというのだろうか。それとも外相時代に「最低で゛も県外」と息巻いていた鳩山氏に、早くから距離を置いて「辺野古沖移設」を米国のメッセンジャーよろしく嘯いていた当時から米国に取り込まれていたと見るべきなのだろうか。いずれにせよ、岡田氏は鳩山氏と歩調を合わせて「最低でも県外」と一度として叫んだことはなかった。つまり、その程度の外相だった男は小沢氏排除に全力を挙げる男に過ぎなかったということだ。


 


 フランケン岡田には幻滅した。かつて彼を私は目の前で見たことがある。民主党国会議員後援会の小さな会合で予定より参加者が多くて椅子が足りなくなった折に、会場の後ろに立てかけてあった椅子を出して並べていた私たちに、来賓の岡田氏が上着を脱いで気さくに手伝ってくれた。当時は代表を退いたばかりで、落選議員の地元を訪ねて「お詫び行脚」をしていた頃だった。「お詫び行脚」とは、かつて岡田氏が代表として総選挙を戦い民主党が惨敗した時に、民主党のネットの書き込みに私が「落選議員の地元を訪ねてお詫び行脚をしろ」と書き込んだものだった。


 


 そうすることが岡田氏を政治家として一回りも二回りも大きくするものだと思って書き込み、事実岡田氏に将来の民主党を託すべき人物と期待もしていた。しかし、大恩ある小沢氏に「政倫審へ出ろ」とは到底戴けない。ニューリーダーの岡田氏はフランケン岡田氏へと変貌してしまったのだろうか。


 彼も米国の威力に委縮した日本の凡庸な政治家の一人に過ぎなかったのだろうか。命を賭してでも日本の国家と国民のために「独立国日本」の真髄を具現化する政治家を目指したのではなかったのか。そう思うと残念でならない。


 


 フランケン岡田はついに政界の奇怪な怪物になってしまったようだ。国民の信を集めて政権の座に座るべき人物でなくなった。何があろうと小沢氏を護り、民主党が国家と国民のために「官僚制内閣」を打破するために全力を尽くすべきだと思い、そのニューリーダーを岡田氏に重ね見ていたが、どうやらそれは私のメガネ違いだったようだ。


 これにて、民主党は瓦解する。二度と政権の座に返り咲くことはないだろう。残念至極だが、次の世代を待たなければ日本は真の独立国家にはなれない。それまで日本国民は米国に富を奪われ世界の屈辱的なピエロの立場に甘んじるだけだ。



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