小沢一郎が何をした。
検審会の「強制起訴」を受けてさっそく大マスコミは大好きな世論調査を実施した。彼らの常套手段で世論調査により政局を誘導し、自家中毒のようにまた世論調査を繰り返す。
小沢氏が強制起訴を受けて民主党離党を求めるのが63.8%で離党しなくて良いが26.4%であったと報じている。その根拠として小沢氏が説明したとしているのを86%が納得していないというのだ。世論調査が正しければ、反対に国民の86%の人たちに聞きたい。「政治とカネ」なる疑惑で小沢一郎が何をしたというのだろうか。
テレビなどでは小沢氏には「政治とカネ」で問題があるかのように報じられ続けてきた。それがいかに根拠のないものか、自身で検証しようともしないで「小沢って汚沢じゃない」としたり顔で喋るバカがいる。小沢氏が何をした、と彼らに聞きたい。具体的に小沢氏の問題とされている事件に関して説明してみろ、と問い詰めたい。
秘書三人が逮捕され起訴されているにも拘らず、本人はトカゲの尻尾きりのように逃げているじゃないか、という声も聞こえる。
それでは秘書三人が逮捕・起訴されている犯罪事実は何か、86%の国民は承知しているのだろうか。承知した上で小沢氏だけが検察によって起訴されなかったのは「あくどい」からだと思っているのだろうか。もしそうだとしたら冤罪事件を捏造した検察と大マスコミの大勝利だ。
小沢氏の強制起訴とされた事件は次ぎの二点だ。一つは土地購入の記載が二ヶ月ずれていること、と自己資金で購入したはずなのになぜ銀行借入したのか、ということだ。土地購入時期と収支報告書への記載時期のずれはその土地が農地だったことによる。農地は農地法の定めにより簡単に売買できない仕組みになっている。そこに家を建てる目的で農地を購入するのなら管轄の農業委員会に農地法第五条の転用申請を出し許可を得なければ登記できない。その手続きの要する期間が概ね二ヶ月かかるのだ。そして自己資金で買った土地なのになぜ銀行融資を受けたのかは政治団体「陸山会」のものだからだ。土地を購入するために銀行融資を仰いだが、融資決定されるまで小沢氏の自己資金で「仮に」購入したに過ぎない。
簡単に説明すれば小沢氏の「疑惑」とされている正体はそうしたことなのだ。小沢氏の行為には一点の曇りもなく、疑惑のかけらも存在しない。それにも拘らず小沢氏の説明に納得しない国民が86%もいるのはなぜたろうか。彼らは自分の頭で一度として考えず、大マスコミのテレビや新聞の「政治とカネ」キャンペーンにどっぷりと浸かっているからではないだろうか。その結果、小沢氏は11人の「市民」による検審会で強制起訴されたのだ。なんということだろうか。この国はそれでもまともな民主主義国家なのだろうか。
もう一度86%の国民に問う。三人の秘書と小沢氏が何をしたというのだろうか。むしろ説明責任を負うべきは小沢氏を「起訴すべき」とした11人の検審会委員だ。