不透明な第五検審会の「起訴相当」

 検審会の判断として小沢氏を起訴するとは何事だろうか。さっそく大マスコミは市民目線として小沢氏の「政治とカネ」は検察の不起訴判断を適当でないとしたとして歓喜の声を上げている。何ということだろうか。法の専門家が公判維持できるほどの証拠と違法性がないとしたものを、検審会なる「市民」が起訴するという。だからたとえ無罪になっても検察は何ら責任を問われることなく、小沢氏は今後何年か一方的に政治の表舞台に立てなくしてしまったのだ。ついに検察による暗黒時代もここに極まったといわざるを得ない。


 


 せめて「不起訴不当」の判断を下した第五検審会メンバーは記者会見して自分たちの決定に到る根拠を詳らかにしなければならないだろう。小沢氏の罪を問えと議決したからには、彼らにその義務はある。誰も責任を問われないところで人を公判に持ち込むのはフェアーとはいえない。そして「不起訴不当」の議決を出した審議経過も明らかにすべきだろう。検察が検審会制度を隠れ蓑にしてターゲットと狙った人物を作為的に公判に持ち込んだのではない、とする証のためにも検審会委員の記者会見は最低限、必要だ。裁判員制度の民間人にそうしたことがあるのに、検審会委員を極秘扱いするのは納得できない。すべては公開の原則を貫くべきだ。


 


 それにしても馬鹿げた議決をしたものだ。これにより日本は小沢氏という得難い政治家が政界不在の状態にを甘んじなければならなくなった。何が「市民感覚」だ。堂々と受けて公判を小沢氏が戦うのは当然のこととして、検審会にどのような補助員(弁護士)がどのような助言を与えたのか。経過を明らかにしなければ検察当局は責任を取らないところで、検察の当初思惑通りに小沢氏を起訴に持ち込んだことになる。民主的な手段の名を借りた透明ガラスよりも見え透いた汚いやり口だ。強制起訴という強制力を検審会に与えた以上はその民主的な運営を担保するためにも、断じて審議経過の議事録公開と検審会委員の記者会見を求める。



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