何を説明し、何を説明しないのか。

 鉢呂氏の発言は支持滅裂だ。まさに刑事被告人にされようとしている人に向かって「説明せよ」とは公判を控えた者に言う言葉だろうか。当然公判の場で争う件に関して説明せよとは検察の取り調べでもないのに著しく権限を逸脱したものだ。むしろ国会で聞くべき相手は30億円もの捜査費用を投じて一年半も強制捜査までして確たる証拠を掴めなかった検察ではないだろうか。


 


 そして尖閣諸島の海保と衝突した中国漁船のビデオは微妙な時期だから「公表」しない方が良いという。微妙な時期だからこそ事実確認は厳密に行った上でとことん話しあうべきだろう。手の内の強力なカードを封印したまま、どんな有効な話し合いができるというのだろうか。中国はバンバンカードを切りに切って日本に最低の嫌がらせをしたではないか。ここでヘンに機嫌を取っても碌なことはない。とことん冷静な喧嘩をすべきだ。その場合、最大の味方は米国ではなく、国際世論だ。時恰も、中国はノーベル平和賞を受賞した民主運動家を幽閉したまま世界の非難を浴びている。中国がフェアな国ではないと、世界に宣伝して尖閣問題で追い詰めるのなら今が絶好のチャンスだ。


 中国がレアアースで日本に嫌がらせはもうできない。早くにカードを切ってWTOに抵触する可能性が出て来たからだ。日本との関係改善を急ぐのか中国はフジタの残り一人も解放した。


 


 尖閣に対して日本政府の曖昧な態度は禍根を先送りするだけだ。断じてすべきではなく、とことん中国政府に抗議をすることだ。中国は手の中にカードを持っていないばかりか、民主運動家に対する政府の対応いかんでは経済は大国だが国内政治は未熟な恐怖政治を行っている、と世界に自ら宣伝して中国人の名誉を自ら貶めるだけだ。


 菅政権は中国に佞て何を得ようと目論んでいるのか知らないが、馬鹿な妥協はしないことだ。攻める時にはとことん攻め続けなければならない。間違っても会談の場で同席した中国首相を退席する後ろから追いかけて廊下で通訳もなしに「対談」したと国民に嘘をつくような愚かなことはしないことだ。



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