小沢氏は政倫審で何を説明するのか。

 野党が政倫審に小沢氏が出て説明しなければ補正予算を審議しないといっているようだ。テレビでは解説者などが相変わらず「政治とカネ」という括り文句で小沢氏を批判しているが、具体的な中身を言わないのはなぜだろうか。


 政倫審で説明せよ、というからには検審会が指摘した二つの事項について政治家やテレビ解説者は少しは事実確認をしているのだろうか。


 


 公明党国会議員の高木氏は小沢氏が土地購入の4億円に疑惑があるがごとく「小沢氏の説明は転々としている。4億円の出所は融資だといったり自己資金だといったりしている」とテレビで得々として指摘した。しかし、そこにどんな疑惑があるのか、高木氏は説明すべきだ。


 土地購入の4億円に関して小沢氏の説明に一点の曇りもない。自己資金であり融資であるのは事実だ。それは土地登記簿謄本を見れば一目瞭然だ。最初に所有権移転仮登記を登記した時点(04年10月)では小沢氏が自己資金で支払った。それから農地転用の手続きに入り、畑地を宅地への転用が農業委員会で許可されて所有権移転登記された時点で「陸山会」の代表たる小沢氏と個人の小澤氏との間で所有権を確認する書類を交わしている。


 つまり「陸山会」などの人格のない団体には土地登記の当事者たり得ないため会の代表者たる小沢氏と個人の小澤氏との間で所有権を明らかにしている。その折に「陸山会」が融資を仰いで個人の小澤氏に立替えた土地購入資金4億円を返金した、ということだ。だから土地購入に関して小沢氏は個人と会の代表者として二回の支払いをして一回の返済をしている。


 そうした事実確認一つしないで、マスコミ報道に悪乗りして騒ぎ立てる国会議員は本当に見識ある人たちなのだろうか。


 


 小沢氏抜きの政治を行わざるを得ない国家と国民の損失を考えると、第五検審会が行った起訴議決がいかに愚挙だったか、腹立たしい限りだ。しかもすべてが秘密で委員の誰一人として記者会見すらしないし、してはいけないという。そのような機関が「市民の代表」だろうか。さらに検審会委員OBによる全国規模の巨大な組織があり、ご丁寧にも小沢氏の提訴に対して検審会委員OBと称する人がコメントをマスコミに寄せたりしている。現職は秘密だがOBとなるや大挙して行動する、この異常さは何だろうか。


 検審会委員は秘密会として何一つ明らかにされないが、委員OBと称する人たちは明らかに検察や司法当局とコミットしている。この依存関係は何だろうか。そして秘密の機関が「市民」の代表だと言い切るマスコミは委員の一人一人が本当に市民なのかを確認したのだろうか。司法当局が言うから「市民」なのだというのならマスコミは自殺行為そのものだ。戦前・戦中の大本営発表を行うマスコミから一歩も出ていないことになる。


 


 この国はいつから中世さながらの魔女狩りを「市民感覚」と持ち上げるようになったのだろうか。民主的というのは第三者による検証可能ということだが、その基準からいえば検審会は民主的な機関とはいえない。民主的でない機関の構成委員は「市民」とは言わないで「利権者」と言うべきだというのは歴史の教訓だ。現在の限りでは検審会は巨大な「利権団体」だといわれても仕方ないだろう。なにしろ、いずれにしても国民から確認できない存在でしかないからだ。



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