NHK番組「日本の これから」の偏向ぶりに驚く。
日本人の大人として岡本行夫氏とローソン社長が出演して括りの論評をしていたが、聞くに堪えないものだった。村山談話をそのままなぞり更に膨らました捏造に近い論評を彼らは平然と行った。日韓関係については様々な意見が国内にもある。それをすべて無視して公共電波を用いて一方的な主張を押し付けるとは、何ということだろうか。
番組の中では韓国人が「半島が南北に分かれたのも日本の植民地支配のせいだ」と発言するには歴史認識も何もない、歴史的な事実すら知らない人なのだと露呈したに過ぎない。
韓国人が日本に何を怒っているか理解して欲しい、という韓国人の主張もあった。それはどういうことだろうか。いわれない贖罪の番組をNHKは制作して放送したといわれても仕方ないだろう。
時間をかけて民間交流をしなければならない、という韓国人がいたが、それも全くナンセンスだ。二国間関係を情緒問題に置き換えるのはとんでもないすり替えだ。
1965年の日韓基本条約で法的には全く問題なく(竹島だけペンディングとされたが)過去の清算は済んでいる。それを非常識にも蒸し返したのが村山談話だ。その前段階として、靖国参拝や教科書問題で揺さぶられると日本が国として毅然とした態度を取らなかったのがまず最初のボタンの掛け違いだ。あくまでも内政問題だとして撥ね付けていればこじれなかったし、問題にならなかった。そしてNHKが日韓の青年をスタジオに集めて国家間に法的な問題は存在しないにもかかわらず、さも問題があるがごとく取り上げるのがいつまでも問題を長引かせている、ということに気付かない。
「問題だ」と騒ぐことによって誰が得をするのか。さらに経済交流をすれば良いのだとして、またまた日本が援助しろということなのか。最後にNHKの司会者は「またやろう」と締め括ったが、無意味な論争を繰り返しても仕方ないだろう。韓国では日本が半島を侵略して韓国民を不当に弾圧して半島の発展を押さえつけた、と韓国民に学校で教え込んでいる。それではいつまで経っても両国関係が改善されることはない。特に韓国民の日本への感情が好転することはない。なぜなら謝罪や賠償は当然であって、日本が韓国に援助を払い続けるのも当然だと考えているからだ。
半島が南北に分断されているのは東西冷戦の産物で、米国対中国・旧ソ連の戦いの狭間に半島があるからだとするのが常識だが、韓国民にはそれすらも日本のせいらしい。話し合うよりもまずは歴史の事実をしっかりと認識することだ。都合よく捻じ曲げた歴史認識ではなく、史料として残る数字と事実だけをしっかりと学習することだ。