小沢氏ついに立つ。
自民党離党以来雌伏十八年、ついに小沢氏が首相獲りへ動く。剛腕だ疑惑だ独善だ、と大マスコミから様々なマイナスイメージを国民に植え付けられ、今回は検察と大マスコミのタッグチームにより散々「反・小沢」のプロパガンダを延々と一年半以上も続けられた挙句だ。
小沢氏が検察段階で不起訴となっているにも拘らず、大マスコミは未だに「政治とカネ」なる括り文句で小沢氏を執拗に攻撃し続けている。なんとも卑劣極まる攻撃だし、判断能力のない愚かな連中は何ら自ら検証することもなく「小沢氏=悪人」の発言を受け売りしている。
もしも小沢氏が大マスコミが非を鳴らす通りの悪人ならとうの昔に起訴され、有罪判決を受けているだろう。そうでないのだから大マスコミは根拠のない「政治とカネ」なぞという思わせぶった文句を使わないことだ。同じ言うのなら大マスコミとして正しい言葉を使うべきだし、明確な根拠を示すべきだ。
読売新聞は「政治とカネ」で参議院選挙を大敗したと書き立てているが、小沢氏が陣頭指揮を執った去年夏の衆議院選挙は民主党が大勝した事実を故意に失念して、菅氏の下に大マスコミに煽てられて「消費税増税」を党内議論も経ないで口走って大敗した二ヶ月前の事実を捻じ曲げている。なんとも事実を歪曲し自分勝手な記事を無責任に書けるものだと呆れるしかない。
さて、小沢氏の決意表明や良し。今後は国民の理解を得るべく政策論議を深めることだ。ゆめゆめ「政治とカネ」なぞというバカの一つ覚えのような文句を大マスコミは小沢氏に冠しないことだ。疑惑があるのは検察の方だし、それを針小棒大に書き続けた大マスコミにこそ「説明責任」がある。検察段階では小沢氏は「不起訴=無罪」なのだから、疑惑があると書き立てた大マスコミこそがその疑惑なる実態を国民に提示しなければならない。検審会の審議はこれからだし、たとえ「起訴相当」が出たとしても検察が起訴できなかったものを検察に成り代わって弁護士が強制起訴しても公判維持は困難だと言わざるを得ない。
願わくば無為無策に円高と株安に対処できないで国民の塗炭の苦しみを看過している菅氏には一日も早く退陣して戴きたい。そして日切れがやってくる麻生政権下に実施した景気対策の継続議案を臨時国会を開会してでも国会に提出して国民生活と日本の景気を守る対策を実施して戴きたい。「見守る」だけでは企業は倒産し、為替特会の赤字が積み重なるのを見守るだけなのだろう。国益をどこまで損なえば菅氏は満足するのか、彼のノー天気ぶりにはうんざりだ。