秘密会の中で何が行われているのか。

 民主党政権下で各種の問題が顕在化している。民主的な政党として党内民主主義が機能しているのか、疑問を呈さなければならない事態が静かに深く進行しているのではないかと疑わざるを得ない。


 


 閣議決定は行政府の手続きであって民主党内の手続きではない。日韓併合百年に際して菅内閣は談話を発表するというし、朝鮮高等学校の無償化へ専門会議は結論を出す方向だという。何ということだろうか。この国は民主国家ではなかったのだろうか。


 


 かつて社会党という政党があった。万年野党で何事にも左翼的な発言を弄して反対していれば政治家として議席が保障されているような政党だった。


 その女性党首は北朝鮮の拉致問題に対して「そうした事実はない」と強弁していたし、北朝鮮と強い友好的なパイプを持っていた。その党の最後の党首が首相となり、誤った日韓問題の認識により「談話」を発表した。それが村山談話となり、今日の政府の正式な日韓問題認識とされている。そしてまた、旧社会党出身の官房長官仙谷氏の主導により政府「談話」を発表するという。過ちの上塗りをするのではないかと心配せずにはいられない。


 


 この国の民主主義はどうなっているのだろうか。民主的な選挙によらない「委員会」が大きな節目になる決定をするのは国民の意思を蔑にすることではないだろうか。なぜ国会議員与野党の構成による特別委員会で審議しないのだろうか。学識経験者による特別委員会とは官僚が好き放題に物事を運ぶ際に採る手法だ。しかも委員会のメンバーはおろか審議内容までも非公開の秘密会だという。何のために選挙で選ばれた国会議員による最高国権たる国会が存在しているのだろうか。


 


 名前だけ仰々しい、実は実態が何かわからないモノがこの国に多すぎはしないだろうか。検察審査会もそうだ。検察を審査するという会議の「市民」と称する者のメンバーはおろか審議内容も非公開だ。民主的な手続きを担保する仕組みの一つがこうしたことで良いのだろうか。そこに恣意が働けば何でもできることになる。それに対して国民は検証もできない。これが民主国家の行うことだろうか。


 朝鮮高等学校の無償化も全く同じ構図だ。専門委員会とは何だろうか。民主主義とは国民が間接的にではあるにせよ、審議に関わり、結果が悪ければその代表者を選挙で落選させることが出来る。それが民主主義の基本的な仕組みだ。


 


 また一つ、怪しい数字がマスコミ紙上で踊っている。電話による世論調査で菅内閣の支持率が上昇したと報じているのだ。あの程度の官僚丸投げの予算委員会の答弁で支持率が上昇するとは到底思えないが、上昇しているのだ。マスコミの画策もここに到れりだ。隣国への「謝罪」大好きな大マスコミは日韓併合「談話」を発表する菅政権の後押しをしていると疑われても仕方ないだろう。つまり大マスコミがやっているのは世論調査ではなく、世論操作なのだ。彼らは誇りある日本の創造ではなく、いわれなき贖罪意識の涵養を営々と行っているのだ。そのためには菅政権は彼らにとって好ましいのだろうし、菅氏もそうした勢力と手を握ったのだろう。


 


 一日も早く菅政権を退陣させなければならない。大マスコミが誘導しようとしている方向は日本の頭を押さえつけておこうとするもの以外の何ものでもない。大マスコミがやってきた欺瞞性に国民は気づき始めている。まだ何も片付いていない普天間問題も鳩山氏が退陣するとコトリとも報じないのはなぜか。辺野古沖が本当に必要なのか、米軍海兵隊の役割と世界展開を検証する真摯な報道がないのはなぜか。この国のマスコミは誰のために機能しているのか、そろそろ真剣に考えなければならないだろう、そして民主的でない「委員会」や「世論」によって実質的に動かされているこの国の摩訶不思議な状況を真剣に議論すべき時期に来ているのではないだろうか。



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