政策論争をすることこそ肝要だ。

 なぜ選挙があるのか。選挙を行う目的は何か、という民主主義のイロハから論じなければならないのかと多少とも情けなくなる。もちろん大の大人がそうした小学生程度の知識は十分に熟知しているに違いないのだろうが、感情の前に知識が消えてなくなってしまっているのだろう。そうだとしたら、いかに学問を積んでも人間は感情に突き動かされる動物に過ぎないということなのだろう。


 


 人は一人一人「人心面のごとし」というように考え方や心の持ちようは異なるものだ。それが団体ともなると同一歩調を取って一糸も乱れない、という方が異常なのであって、ことと次第では団体が分裂するのではないかと思えるほど喧々諤々たる議論を戦わすのが当たり前だ。


 それが政権政党となると政策も国家観も一人一人が微妙に異なるのは当然で、そのために代表となるべく手を挙げた候補者は「所信」を述べて政策論争を戦わさなければならない。その中で取り入れるべきものがあれば良いと思われる政策を取り入れて、代表が選出された暁には政権としてより良い政策実現に党員が全員で協力し邁進しなければならない。


 


 政策論争はウンザリだ、というのなら政権が何をやろうと国民はびっくり箱が開くのを固唾を呑んで見守らなければならなくなる。民主主義の重要な部分の欠落した状態に置かれるのを覚悟しなければならない。しかも菅氏が続投になるにせよ、密室での取引をしたという非民主的な手続きがこの国の政権運営に相応しいのか、大きな疑問と言わざるを得ない。


 繰り返し言わざるを得ない。菅・小沢会談で変な取引はしないことだ。民主党史に大きな汚点を残すのは間違いなく、そこを衝かれれば政権はもたない。政権から正当性が失われれば、来年の三月末を待つまでもなく民主党政権は瓦解するだろう。それでも良いのなら、どうぞ政策論争も何もしないでポスト取引の菅・小沢会談による密室談合で代表選を回避すれば良いだろう。



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