本心からなのか? 

 経済団体が揃って菅氏に続投支持を表明したという。この程度の首相が良いというのなら、今後の政府経済・景気対策に対して文句を言わないことだ。円高に喘ぎ、株安に転換社債発行を思いとどまっている会社も菅氏に文句を言わないことだ。景気対策の特措法が相次いで切れるが、菅政権は碌な後継景気対策を示していないが、それでも文句を言わないことだ。


 


 建前と本音の使い分けでやっていくのが大人の世界かも知れないが、それが日本の政治を分かり難くしている。はからずも原口総務相が複数の候補者で代表選を行って、国民に見える形で政策や政府の在り方を示すべきだとした。それこそが民主的な選挙の在り方だろう。何があろうと現職が続けるべきとするのは一種の思考停止状態といえる。


 


 もっとも忌み嫌うのは両者の仲介の労を取って「争いは無用」と言いつつ、実は自分が大きな漁夫の利を得ようとする者だ。鳩山派はそのような大将の行動をどう思っているのだろうか。菅氏から外交特使に任じられて欣喜雀躍して嬉々として露国などへ赴く鳩山氏を見ていると「違うのではないか」と思ってしまう。


 


 弔問などの外交儀礼で前総理などが外交特使で赴くのは良くあることだ。しかし菅氏が鳩山氏へ外交を丸投げし、鳩山氏が菅氏に代わって特使として相手国へ行くのは政権としておかしな話ではないだろうか。それよりも相手国に対して失礼ではないのだろうか。そして何かがあった時に政権はどのような責任を取るのだろうか。


 


 なんとも仲良しクラブの政権と仲良しクラブの経済団体だ。そして仲良しクラブにならなければ分裂だ、というのは民主的な選挙すら実施できないのが「民主党」の実態なのだろうか。すべてが小学生による疑似社会のようなチマチマとした話だ。図らずも小沢氏が講演で日本人は劣化したと言っていたようだが、その通りの状況が国民の目の前で展開されている。


 


 そしてお約束のような小沢氏に対する「政治とカネ」による疑惑発言が延々と続いている。実態を一つ一つ明らかにして「政治とカネ」なぞと紋切り型のスローガンで括らないことだ。それこそステレオタイプという思考停止そのものだ。いわばマスコミまでもが大きく劣化した典型だと自ら暴露しているようなものだ。


 民主主義の原点は選挙にある。志のある人は誰でも自由に手を上げて、候補者となり選挙人に訴えるのが民主主義の原点だ。それを行わないで「民主」党とは皮肉以外の何ものでもない。



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