民主的な手続きに従って清々粛々と代表選を行うことだ。

 民主党政権の指導を集団体制とし「トロイカ方式プラス1」を菅氏が昨夜の鳩山氏との会談で了解した、とのことから今日の午後、小沢氏と輿石氏と鳩山氏の三氏は会談した。そこで「集団指導体制というのなら閣僚名簿もトロイカ・プラス1で決めよう」と小沢氏が提案したという。当然のことといえば小沢氏の提案は当然のことだが、菅氏側の許に「強硬派」の閣僚や老害議員が集まって協議し、とても受け入れられないと決めたようだ。いよいよ小沢氏が出馬するのは確定的となった。


 


 平成の黄門様を自認する議員が「世論に従えば栄え、世論に逆らえば滅びる」と仲間に檄を飛ばしている場面がテレビに映し出された。大マスコミにとって涙が出るほど嬉しい絵だが、彼の言う世論とは大マスコミが捏造誘導した世論に過ぎない。そんなものは気にしても仕方のないものだ。それよりどのような政策が提示されるかが問題ではないだろうか。


 


 小沢氏が出馬をほのめかしてから、菅氏は慌ててパフォーマンスを始めて町工場からラーメン屋まで大マスコミを引き連れて駆け回っているが、今必要なのは円高・株安を終息させブレーキのかかっている経済成長を堅調へ導くための施策を提示し市場へのメッセージを出すことだ。それが出来ないのなら直ちに退くべきだ。菅氏は円高が進行していた最中、軽井沢で夏休みを過ごしていた。経済・景気音痴の首相だと身を挺して国民に示した。


 


 支持率の低い小沢氏が首相になってどうするのか、との馬鹿げた話がまことしやかに流れている。選挙が間近に迫っているのなら支持率も気にしなければならないだろうが、任期からいけば国政選挙は三年後だ。 大マスコミがいかに煽ろうと小沢氏はそうした支持率などは歯牙にもかけないだろう。それよりも国民生活と国民経済をいかに浮揚させるか、効果的な政策を打たなければならない。


 


 当然、まず何等かの手段を講じてネジレも解消し国会運営を正常化してから始めると思われる。そうしなければ首相と政権がいかに高支持率を得ていても国会は止まり解散は避けられない。


 ネジレ国会は話し合えば良いではないか、という識者もいるが、それでは会期がいくらあっても足らなくなる。ネジレ国会は自民党政権下の安倍首相から麻生首相まで経験したが、彼らは衆議院に2/3以上の再議決に必要な議席を得ていた。それでも福田首相は「可哀想なぐらい苦労しているんですよ」と告白している。民衆党には衆議院に2/3以上の議席すらないのだ。いかに厳しい国会運営になるか、菅首相と稚拙な内閣で乗り切ることが出来るのだろうか。


 


 民主党代表選は遊びではなく、国政を担う首相を決める選挙でもある。カイワレダイコンを頬張ってみたり、地鶏の唐揚げを食べてみたりするパフォーマンスで上がる程度の人気が必要なのではなく、この国の現状と将来に対して責任ある政策提言と、その構想・戦略が試される選挙だ。支持率が必要となるのは政策を遂行してからのことであって、出る前から低支持率だから出るのはいかがかという話ではない。


 任期満了に伴う党規約に定める代表選挙を清々粛々と行うことが何よりも必要だ。



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