これほど動静を気にするのなら、

 小沢氏の居所が分かったと各紙が書き立てているが、それほど問題なのだろうか。それとも小沢氏が党か内閣政府の要職にあって動静が分からなかいから問題だったのか。そうではないだろう。無役の一民主党国会議員にマスコミがこれほど注目するほど彼に存在感があるということなのだろう。


 


 さっそく落選候補と会って様々な指示を出したようだ。「住居と事務所兼用の住宅を借りて活動を再開するように」とか、地元に溶け込んで活動を続けるように、とか落選議員に対しては具体的な方針を示したようだ。


 マスコミには小沢氏を選挙対策に専念する政治屋とする論評もみられるが、選挙は民主主義の出発点で、落選した者に登院して発言する権利はない。これほど厳しい世界はない。


 


 菅氏が会いたいとしているようだが、小沢氏が新議員会館に3時間もいたのだからとっとと会いに行けばよかった。何を気取っているのかと思う。小沢氏に対して無礼な発言をして閑職に追いやり、彼の仲間も政権や党の要職から排除したのは誰だったのか。現在の政府と党の布陣を見れば小沢氏が嬉々として会いに行くと考えられるだろうか。


 


 党を纏め政府を機能させるのに特定の一派を排除することによって生じる求心力を利用してはならない。それは恰も中国や韓国が不当に日本を悪者に仕立てて国民の反日感情を政府への求心力に利用しているかのようだ。菅氏とその仲間は小沢氏に対して「出て行くのなら出て行け」と言わんばかりの態度ではなかったではないか。前原氏などは公然と「政倫会で説明すべき」と小沢氏に求めている。それが大先輩議員でしかも党を政権に就けた立役者に対する態度だろうか。世間の常識からいえば「非礼なヤツ」と非難を浴びるのは菅氏や前原氏の方だ。


 


 これまでもこのブログで何度も書いてきたが、説明すべきは小沢氏ではなく非を鳴らして不起訴とした検察当局であり、恰も被疑者扱いして一年半以上もキャンペーンもどきに悪口雑言を書き立てたマスコミの責任者だ。彼らこそが国会へ招致されて「国民の基本的人権」に関して事情を聴取されるべきだ。


 捜査権と公訴権を併せ持つ、いわば国民の殺生与奪権を握っている検察が暴走すれば誰にも止められない。せめてはマスコミが真実を報じて検察の暴走に歯止めをかける立場にある。その二者がタッグチームを組めば国民に頼るものは何もない。


 三権分立の最高機関として国会は検察などの司法権を監視する立場にある。その国会議員が検察に迎合して小沢氏を「政倫会」に招致して説明せよとは何事だ。しかも行政府の幹部たる閣僚が検察に苦言を呈するでもなく、検察の捜査手法をすべて認めるかのように小沢氏を非難するとは信じられないほどの政治無感覚だ。


 


 小沢氏を無役に追いやったのは菅政権だ。菅氏に小沢氏とのパイプはない。かつて政治家は表面では喧嘩をしても、夜には料亭で歓談したものだ。そうした腹芸の一つも演じられない者が宰相をやってはいけない。せいぜいがアジテーターか評論家の器だ。小沢氏始動のニュースに接して、いよいよ政治が正常化へ向かって動き出したと安堵の思いを抱くのは私だけだろうか。



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