日本人の、この無償の献身をいとわない国民性。

  日本の草根無償資金協力により4校の小学校が建設される。在中国日本国大使館と甘粛省商務庁は最近、日本の草の根無償資金協力に関する調印式を開催したようだ。記事によると甘粛省にある敦煌市粛州鎮武威廟小学校、民楽県王甚小学校、永靖県紅泉鎮紅格達小学校、渭源県上湾郷園樹小学校の建設プロジェクトで、今年中の竣工を予定しているという。これまでも甘粛省に対しては文化、教育、人と家畜の飲用水事業、医療救護、食糧増産、文化財保護など29項目の日本の無償資金協力を受けており、援助額は1900万ドルに及んでいるというのだ。


 もちろん一般の日本国民はそうした事実は知らされていないし、中国から配信されるニュースにもそうした記事はみられない。それはそれで日本人の奥ゆかしさと言えばその通りで、日陰で善行を積むを以て徳となす、との仏教的な教えの賜物だろう。


 


 しかし、そうした日本人の無償の奉仕を行う人間性が適正に近隣諸国の人たちから評価されているのだろうか。もちろん功利的に利害損得優先で草根無償資金協力をしているのでないことは承知しているが、それでも感謝の言葉も聞こえてこない地域に一方的な善意を無償で及ぼすことが国際協力になるのだろうか疑いを抱かざるを得ない。なにかにつけて教科書問題だ、やれ靖国問題だ、それ中国の領海は大陸棚方式で考えているから沖縄列島の向こうまで中国のものだ、と世界標準の中間線方式を否定して見せたりする。そうした嫌がらせの数々を受けながら、それでも日本人は黙々と無償援助を行っているのだ。


 それは中国だけではない。戦前の半島についても日本人は併合した同じ日本として接した。鉄路を引きダムを造り発電所を半島各地に建設した。それらは日本国民の税を半島に投じたものだ。テレビなどで「植民地時代」なぞと馬鹿げたことを言うキャスターがいるが、それこそ半島の人たちの誇りを傷つけるものだ。彼らは彼らの意思で併合への道を選んだのであって、日本に厳しかった当時の国際関係の中でも、欧米のどの国からも異議の出なかった国際的に認められたものだった。


 


 戦後も韓国の発展の礎は1956年の日韓基本条約により日本から供与された資金援助だった。それにより韓国はあらゆる補償権を放棄したのだが、元々日本と韓国は戦争していたのではない。補償関係が生じるいわれはなかったのだが、それでも日本はなけなしの資金を韓国に提供した。いわば善意で行ったことにより、韓国は日本から補償が取れると勘違いした。たとえ捏造した事実無根の事柄であるにせよ、少し強い文言で脅せば日本人は謝罪し補償を気前よく支払う。それから何かにつけて中国と同じように難癖をつけては過去を蒸し返し、繰り返し繰り返し日本を非難中傷してきている。


 首相が従来村山談話の線に沿った発言をするのなら、おざなりの日韓関係は構築できても、日本国民の大部分は心の底に韓国民に対して反感を抱き続けるだろうし、決して打ち解けることはないだろう。


 


 日本は譲歩すべきでないところまで譲歩した。すると、それを前例としてさらに譲歩しろと迫ってくる。自分が責任者の時に二国間関係を悪くしたくない思惑から外務官僚は首相に譲歩するように助言する。そして時の愚かな首相がさらに譲歩するのだ。


 戦前の先人たちが欧米列強と伍して国際社会の中でいかに誇り高く振る舞い、国家と国民のために尽力したかを今を生きる私たちは知らなければならない。村山氏や河野洋平氏や宮沢喜一氏のように、けっして歴史に禍根を残すような真似だけは菅氏が犯さないことを切に願う。



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