骨の髄までしゃぶるのか。

 官僚とマスコミのタッグチームによる民主党潰しはまんまと成功した。ほんの一年にも満たないうちに国民の流れを変えたわけだから、大成功というべきだろう。そして今も最後のトドメを刺すべく民主党を内紛状態にして分裂させようと対立関係の両陣営を煽る記事を書き立てている。


 


 まんまとマスコミの意図に乗せられた国民の愚かさにも驚くが、民主党議員までもが対立の構図に煽られたかのような発言をするのにも驚く。民主党議員がマイクを向けられて「選挙に敗北した執行部に責任はありますか」と聞かれれば「ない」とは言えない。「ある」と答えればそれ内紛勃発だと煽り立てる。何とも困ったものだ。


 


 そうした政局を日本の政治に持ち込み、政局ごっこに政治家を埋没させてまともな政治を機能させないようにしている。官僚に乗じさせる隙を政党政治に持ち込ませ、官僚優位の政治構造を打ち立てる。そうした意図が大マスコミにありありなのだが、国民は政局の渦の中で右往左往する政治家の姿を見て時代劇や任侠活劇を観劇しているかのような錯覚に陥っている。高額な木戸銭と国家の将来を支払っていることに思い至らなければならないのに、国民は参議院選挙も見せ場の一幕ほどにしか考えていないようだ。


 


 衆参ねじれとなった現実は動かしようがないのだから、民主党もじたばたしないことだ。政権執行部は粛々と積み残しになっている法案を国会へ提出することだ。そして衆議院では政権党として可決し、参議院へ送って粛々と否決してもらうことだ。それが現政権に対して国民の願ったことなのだから、仕方ないだろう。


 当然のことだが政治は機能不全に陥るが、それも仕方ない。国民はマスコミに煽られた結果の重みを認識しなければならない。テレビ画面にに登場する高額所得者のMCやコメンテーターが一定の方向に従って勝手な発言をして世論形成した結末だ。そのツケが回って今度はマスコミに易々と操作されてきた国民が責任を取らされる番だ。


 


 九月まで菅政権は機能不全に陥ったままになるだろう。愚かなことに下話もせず、根回しもせず、選挙期間中に無為無策のまま新連立先に言及し公衆の面前で否定させてしまった。そしてこの大敗だ。彼らに当事者として次の政治舞台を作る能力はない。党の代表選挙まで辞任もしないというのなら、このまま機能不全の国会で毎日多大な税の浪費を続けて、その愚かしい政治状況を国民に見せ続けて国民が果たした選挙選択の無意味さを思い知らせるしかない。政治は国民のレベルを超えない、という箴言の真意を国民は知ることだ。


 


 民主党はジタバタせず、機能不全に陥った国会状況を国民の目の前に晒すしかないし、そうすべきだ。そのままにしていればさすがに野党も責任を感じざるを得なくなる。少しは政治家としての責任感が生じて、党利党略ではなく国家・国民の為に政治を動かさなければならないと自覚するだろう。


 そこで9月の民主党代表選挙だ。小沢氏のグループは誰がを立てるのではなく、小沢氏本人を出すことだ。年齢的にも小沢氏に残された時間は長くない。本人が「大乱のオザワ」と謳われた力量を発揮して国会機能を復活させ、国家・国民の為に最後のご奉公をすべく代表選で堂々と戦うことだ。それしか、このネジレ国会を正常化させる選択肢はないだろう。



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