後世の歴史が暴く真実に震えろ。

 最高機密の外交文書も三十年後には公開することになった。それも民主党政権に交代した大きな効果だ。


 


 それによって明らかになった真実の一つに非核三原策がある。「造らず持ち込まず持ち込ませず」という原則を沖縄返還時に時の首相佐藤栄作氏が表明したものだ。


 


 しかし、当初から米軍艦船に積載した核兵器を一々日本に入港する前に下ろすことはありえないし、下ろすとも下ろさないとも発言しないのが最高機密たる所以だとして米国も明確な回答を拒否した。


 


 しかし、日本よりもいち早く外交機密文書の三十年原則を実施している米国から「非核三原則」は嘘だったとの報道がもたらされた。それにより、日本の外務省も国民を欺き通すことが困難となり、非核三原則は当初から破られていたと白状した。


 


 だが、問題はこれからだ。当時の毎日新聞記者西山氏が外務省職員の蓮見氏から非核三原則がまやかしだとする外交文書をスクープして報道した。国会でも問題となり喧喧諤諤たる論争が巻き起こったが、結局蓮見氏は外交機密文書を漏洩した国家公務員守秘義務に抵触するとして責を問われ、西山氏も国家機密を男女の関係を利用して入手した卑劣な男として裁かれた。当時の週刊誌や月刊誌を紐解いてみれば、同じジャーナリスト仲間が報道源の秘匿や報道の自由の権利の支援に対していかに頼りにならないか明らかだ。


 


 なにはともあれ、名誉を失墜され刑に服した西山氏のスクープが正しかったと外交機密文書の公開で明らかになったが、彼らの失った歳月は到底取り戻せない。当時のジャーナリスト諸氏も大半は引退され現場にいないかもしれないが、大マスコミがどのように立ち回ったかを省みて心の底から反省してもらいたい。


 


 今回の小沢氏に関わる「政治とカネ」問題も、署名なしで散々書きたてた記者たちは肝に銘じておくが良い。いつの日にかその問題に関しても裏筋が公開され、記者諸氏もそうした勢力の協力者として永遠に残るジャーナリスト史に不名誉な名を刻むことになるだろう。


 


 当然、それだけの覚悟がなければ一人の稀有な政治家の進路を邪魔し、影響力を殺ぐことは出来なかったはずだ。覚悟の上で卑劣な人権蹂躙のキャンペーンに加担したのだろうし、今回の参議院選挙に関しても国政を世論と称する手段で操作する一助として加担したのだろう。大マスコミは戦前・戦中の戦争高揚報道の反省に立つこともなく、巨大勢力には唯々諾々として従うDNAは着実に先輩から後輩へと受け継がれているようだ。


 


 しかし民主党政権により三十年原則は打ち立てられた。それだけでも政権交代の大きな収穫だ。今の世代は沖縄ヘノコ沖に関して何があったか知ることはないかもしれないが、次世代は確実に歴史的事実を知ることになる。時の首相が暗愚を演じてでも「学べば学ぶほど…」となぜ発言しなければならなかったのか、三十年後の国民は知ることになる。防衛利権に巣食う連中は上手くやったと思っているかもしれないが、機密文書三十年公開原則によりお前たちの汚い姿を国民は知ることになる。大マスコミ記者の諸氏も今から真実の光が照らし出す歴史に震えて待っているが良いだろう。


 



このブログの人気の投稿

それでも「レジ袋追放」は必要か。

麻生財務相のバカさ加減。

無能・無策の安倍氏よ、退陣すべきではないか。

経団連の親中派は日本を滅ぼす売国奴だ。

福一原発をスーツで訪れた安倍氏の非常識。

全国知事会を欠席した知事は

安倍氏は新型コロナウィルスの何を「隠蔽」しているのか。

自殺した担当者の遺言(破棄したはずの改竄前の公文書)が出て来たゾ。

安倍ヨイショの亡国評論家たち。