科学的な口蹄疫感染源と経路の究明を。

  早い時期に一度感染経路は宮崎県の畜産農家が中国へ視察に出かけた際に口蹄疫汚染地区へ立ち入り、知らないうちにウィルスを持ち帰ったのではないかと報じられた。しかし、その後に詳細な報道がないばかりか、中国の口蹄疫の現状を伝える報道にもお目にかからない。これはなぜなのかと首を傾げる。


 


 いたずらに反中感情を煽るつもりはないが、事実は事実として国民に伝えるのがマスコミの責務だ。何らかの圧力がかかってもそれに対抗するために報道の自由が、この国では確立されている。それが外国から、とりわけ近隣諸国から抗議を受けると萎縮したように矛を収めてしまうのはいかがなものだろうか。


 口蹄疫だけではない。これから流行るのではないかと警戒している新型インフルエンザなどに関して、何処そこの国が感染源の場合は報じて、どこそこの国が感染源の場合は報じない、とするのでは報道機関としての役割を果たし得ない。その程度の使命感ならさっさと報道会社の看板を下ろして、ジャーナリストの職種を名乗らないことだ。


 


 公表されている事実だけを見ると、中国の口蹄疫事情はかなり特徴的だ。各地で散発的にバラバラに口蹄疫は見つかり、即座に殺処分されているが、頭数から推測する限りでは一軒の畜産農家の飼育分だけのようだ。つまり口蹄疫を点として捉え、地域として対策を行ったことはないようだ。ワクチンで感染を抑えているものの、殺処分と埋却による感染家畜の完全処分で感染源の浄化を行うのではなく、あたかも口蹄疫ウィルスと共存しているようだ。結果として殺処分も地域として万を超える処分が行われたことは一度としてなく多くて数千頭、通常数百頭というのは一軒の畜産農家だけを対象にしたといわれても仕方ない頭数だろう。しかもト殺処分とだけ表示され、殺処分の上埋却したのか書かれていない。つまり普通にト殺し、その後は食用肉として売却されたのか不明だ。


 確かに口蹄疫の家畜を食しても人間に害はないとしているが、ト殺してすぐに流通した場合、口蹄疫ウィルスをばら撒くことになりはしないか、しかるべき機関は中国の口蹄疫対策について実情を調査すべきだ。


 


 中国も自国の臭いものには蓋をする姿勢ではなく、強い感染力を持つウィルスによる疫病の場合は迅速な対応と事実の公開が必要だと理解して頂きたい。そして日本もいたずらに反中感情を煽る道具に断じてすべきでなく、科学的に口蹄疫汚染地区へ出掛けた者は入国審査の場合に防疫当局に自己申告すべきだ。


 日本の報道機関は自国内の問題で片付けるべき信仰・宗教の問題をわざわざ近隣諸国に知らせて問題化した歴史的な事実がある。そのような自国民を貶め国民を反目させることには異常な執念を燃やすが、近隣諸国の問題により自国が迷惑を蒙る問題に関しては腰が引けて報道しない傾向がある。いったいどこの国のマスコミかと見識を疑わざるを得ない。


 


 口蹄疫で宮崎県の畜産農家の多くが甚大な被害を蒙り、いつか自分の農場に飛び火するのではないかと生きた心地がしないでいる。そうした大問題でも相手が中国となると報道しないというのではマスコミの使命は果たせない。


 事実は事実として国民に伝え、感染地区へ立ち入らないように国民に注意を喚起するのも立派な感染症対策なのだ。



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