イラン革命政府にとって報復合戦を続けて得るものは何もない。

<トランプ米大統領は23日にイランとの「生産的な対話」を明かした際、イランで「最上位の人物」と接触していると語った。
  全権を掌握する最高指導者モジタバ・ハメネイ師に代わり、イランの命運を左右し得る「陰の指導者」は誰なのか。米イスラエルのメディアは、影響力を強める精鋭軍事組織「革命防衛隊」に近いガリバフ国会議長との見方を伝えている。
  モジタバ師は攻撃で重傷を負ったと伝えられており、就任後も公に姿を見せず、肉声も公表されていない。トランプ氏は23日もモジタバ師が「生きているか分からない」と指摘。現在の交渉相手はモジタバ師ではなく「最も尊敬されているとみられる男」と説明した。
  ガリバフ氏は革命防衛隊司令官や警察長官、首都テヘラン市長などを歴任。幾度も反体制デモ鎮圧に関与してきた。2020年から国会議長を務め、米イスラエルの攻撃で死亡した前最高指導者アリ・ハメネイ師に忠実な反米保守強硬派として知られる。ただ、イランで指導者に求められるイスラム法学者や聖職者ではない。
  23年のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲を賛美し、中東の親イラン勢力支援にも積極的な言動を繰り返してきた。トランプ氏やネタニヤフ・イスラエル首相を「犯罪者」と糾弾し、トランプ氏が発電所空爆を警告した際も「軍事基地だけでなく、米国の軍事予算に資金を出している金融機関も正当な標的になる」とけん制した。
  イランではアリ・ハメネイ師や革命防衛隊幹部らに続き、最高指導者亡き後の「事実上の指導者」と言われたラリジャニ最高安全保障委員会事務局長ら要人が次々と殺害された。指導部と革命防衛隊双方に影響力を持つ人物が激減し、ガリバフ氏は数少ない「生存者」で、米政治専門紙ポリティコは複数の米政権当局者が「イランを率いて戦争の次の段階を交渉し、協力できる相手」と見ていると報じた>(以上「時事通信」より引用)





 トランプ氏がイランの発電所攻撃を表明していたタイムリミット寸前で5日ほど延ばした。それはイラン革命政府と「停戦協議」が開始される可能性があるからだ。「イランの「陰の指導者」は?  革命防衛隊出身の国会議長か」との見出しがあるように、米国はガリバフ国会議長がイランを代表して米国との交渉窓口になっていると報じている。
 一部の報道ではモジタバ師も米国との停戦協議に同意したという。しかし条件面では米国とイランでは食い違いが大きく、まとまるのは困難だと「意思表明」している、という。

 イラン革命政府は米国がイランの電気インフラを攻撃すると、湾岸諸国の発電所も破壊する、と報復攻撃を言明していた。しかし湾岸諸国の発電所を破壊して、湾岸諸国の「海水淡水化プラント」を止めて干上がらせても、それがイラン革命政府にとって何の得があるのだろうか。むしろサウジアラビアやUAEなどの湾岸諸国がイランの攻撃があった場合はイランに報復攻撃する、と拳を振り上げた。
 イランの発電施設を破壊されれば、間違いなくイラン革命政府は瓦解する。海水淡水化プラントが停止すれば国民のみならず兵士までも干上がって戦争どころではない。だが米国は地球の反対側にあって、少しも困らない。トランプ氏にとってイランの報復攻撃は米国の打撃にはならない。その代わり、イラン革命政府は瓦解し、イラン革命防衛隊も手中の利権をすべて手放すことになる。こんな割の合わない取引はない。

 だからトランプ氏がイラン革命政府と停戦に関して協議している、と発表した際にイラン革命政府は否定したが、トランプ氏の発言の方が事実だと思った。嘘をついているのはイラン革命政府の方だ、と。それは前述した通り、イラン革命政府にとって戦争を継続しても、何も得るモノがないからだ。
 その代わり、5日後には沖縄からイランへ向かっている海兵隊がペルシャ湾に到着する。カーグ島に対する米海兵隊の上陸作戦が実行されれば、イラン革命防衛隊では相手にならない。イラン革命政権にとって最悪の事態を迎える前に、対話に臨む方がメリットがある。

 イラン革命政府が瓦解しても、イラン国民はその地で生き続ける。国際社会から恨まれる「国民」として生き続けるのがイラン革命政府の望みなのか。それとも、テロ支援政権が瓦解して、イラン国民が自由で平等な選挙で、イラン国民の代表者を選出して、イラン国民のための政治を行う政権を樹立する方がどれほど良いか。
 中東の鬼っ子として「イスラム教」の意匠を纏って中東のみならず、世界中でテロ行為を繰り広げることが「アッラー」の教えに沿うことなのか。イスラム教徒は無縁な人たちを殲滅せよ、と「アッラー」は教えているのか。

 イスラム教の教義によると、
「イスラム教は、一神教に基づいた神への服従と偶像崇拝の排除を意味します。イスラム教を実践することで平和がもたらされます。イスラム教は神からのものであり、人々を最も平和な状態に保つために必要な規則や法律を持っています。そのため、イスラム社会は、非イスラム社会よりも、または同様の法律に従う程度において、より多くの平和、より少ない犯罪、より少ない暴力、より少ない虐待、より多くの安全性とセキュリティを持っています。
 平和を維持することの一部は、犯罪、犯罪者、悪を排除することです。コーランの戦闘に関するこれらの節は、イスラム教徒が偶像崇拝、抑圧、奴隷制度などと戦っていたものです。これらは人々の権利と真の平和に反するものです。最初の節で述べられているように、あなたと戦う者に対してのみ戦い、限界を超えないようにとあります。これは必要性、自己防衛のためです。悪人が周りを歩き回り、人々を殺害することを許すことは平和ではありません」とある。

 イスラム教の「宗教指導者」が君臨して、独裁政権によりイラン国民を支配することがイスラム教の教えに沿うものだとは思えない。預言者マホメッドは「イスラム教には聖職者を置かない」としている。それはキリスト教が「宣教師」が他国侵略の先兵となったことから、イスラム教の「聖職者」が国家や政治権力に利用されることを恐れたためだ。
 しかし現実にはイスラム教の意匠を纏った「宗教指導者」がイラン革命政府という独裁体制の頂点に立って、イスラム教にのっとってジハード「聖戦」を実行せよと命じている。それこそマホメッドの教えに悖るものではないだろうか。イスラム原理主義者が真にイスラム教の教義に従う者なら、イラン革命政府のような「暖衣飽食」を権力者が恣に行い、国民を貧困状態に放置することなどあってはならないはずだ。莫大なイランの大地から湧いたオイルマネーは何処へ消えたのだろうか。イラン国民のためにこそ、イラン政府は存在すべきだ。

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