トランプ氏は「ドンロー主義」から手を引いて、モンロー主義に回帰すべきだ。
<トランプ米大統領は20日、フランスのパリで開かれる主要7カ国(G7)会合に出席しないと述べた。
トランプ氏は2期目就任1周年にあたり、ホワイトハウスで記者会見を実施。その中で、英仏首脳とは良好な関係を保っているとも述べた。 トランプ大統領は17日、米国がデンマーク自治領グリーンランドを購入できるようになるまで欧州8カ国からの輸入品に10%の追加関税を導入すると表明。米国と欧州との間で緊張が高まっている。>(以上「REUTERS」より引用)
「トランプ氏、パリ開催のG7会合に出席せず 英仏首脳とは「良好な関係」」との見出しに「いい加減にしろよ」とトランプ氏に呼び掛けたい。歴代米国大統領が築いて来た主要な先進自由主義諸国による「国際的な協調関係」を破壊し続けている張本人がG7を欠席してどうするのか。
トランプ氏は2期目就任1周年にあたり、ホワイトハウスで記者会見を実施。その中で、英仏首脳とは良好な関係を保っているとも述べた。 トランプ大統領は17日、米国がデンマーク自治領グリーンランドを購入できるようになるまで欧州8カ国からの輸入品に10%の追加関税を導入すると表明。米国と欧州との間で緊張が高まっている。>(以上「REUTERS」より引用)
「トランプ氏、パリ開催のG7会合に出席せず 英仏首脳とは「良好な関係」」との見出しに「いい加減にしろよ」とトランプ氏に呼び掛けたい。歴代米国大統領が築いて来た主要な先進自由主義諸国による「国際的な協調関係」を破壊し続けている張本人がG7を欠席してどうするのか。
今後、トランプ氏は世界の平和と安定を米国だけで取り仕切るつもりなのか。英国と仏国とは良好な関係だ、とトランプ氏は発言しているようだが、本音のところは会談してみなければわからない。ことにグリーンランドに対してトランプ氏が欧州諸国を侮辱するかのような発言を繰り返している現在、英仏両国首脳も苦々しく思っているのではないだろうか。
トランプ氏が取り組んでいる諸問題の解決にはG7関係国の協力が欠かせないはずだ。ガザ地区、イランの国情、そしてウクライナ戦争と、トランプ氏には解決すべき課題が目白押しだ。そうした現実を無視するかのように「グリーンランド領有」を発言するとはトランプ氏の常識を疑わざるを得ない。
ただグリーンランドに関して、グリーンランド防衛のために派兵したドイツなどへの関税引き上げは「取りやめる」と発言したようだ。
それにても「米国は南北アメリカ大陸を支配する。グリーンランドは北アメリカ大陸に属するからアメリカが支配するのは当然だ」という論理には到底賛成できない。それこそ世界のブロック支配でしかなく、第二次世界大戦前の「帝国主義」がトランプ氏を捉えて離さないようだ。
それなら中国の習近平氏が地球の東半分を支配する、と主張してもトランプ氏は四の五の云えないではないか。当然ながら、日本が中国の支配下に入っても、気にしないということになる。それでも良いとトランプ氏は考えているのだろうか。
米国大統領ウィルソン氏が提唱した民族自決主義は米国の理念ではなかったのか。それが第二次世界大戦後の植民地支配下の民族独立運動の理念となり、地球上から植民地と奴隷を永遠に消し去る偉大な成果を残した。
それに対して、トランプ氏の「理念」とは何だろうか。反・グローバリズムを掲げるモンロー主義かと思ったら、今度は「ドンロー主義」だという。「ドナルド」と19世紀の「モンロー主義」を組み合わせた造語で、西半球(南北アメリカ大陸)における米国の絶対的な覇権と、域外勢力(特に中国・ロシア)の完全排除を掲げている。 2026年1月のベネズエラ軍事介入を経て、実質的な外交ドクトリンとして主張しているが、形を変えた帝国主義でしかない。それは米国以外の国とそれらの国民を侮辱する行為でしかない。
世界平和を願うなら、ドラルドを排除したモンロー主義へ回帰すべきだ。他国への過干渉は結局米国に対する反感を募らせるだけだ。習近平氏の「一帯一路」がアフリカでどうなっているか、検証してみるが良い。至る所で中国人は忌み嫌われ、場合によっては虐殺されている。
過干渉は決して良い結果を残さない。ましてや他国や他地域を支配しようとするのは間違いだ。いかなる地域にも歴史があり、文化があり、現地住民が暮らしている。それを支配しようとするのは思い上がりでしかない。あくまでも「お付き合い」をするしかなく、他国民を尊重できない人は他国への進出を試みてはならない。なぜなら、それは自国民に多大な禍根を残すだけだからだ。ウクライナに侵攻したロシアを見るまでもないことではないか。