すぐそこにあるAI革命時代を生き残るには。

<デザイン事務所に入社し、そこから起業して「オンライン展示会事業」を立ち上げたものの、事業ごとDMM.comへ売却。そこから現在のAIコンサルティング事業を展開する企業を立ち上げたという田中義弘さん。
 3年前、田中さんはChatGPT登場以前からAIの可能性に着目し、クリエイティブ業界の激変を予見していました。「自分で自分の首を絞めながら進んでいる感覚」と語りながらも、月額550円のメルマガ『AI Creative FRONTIER』で惜しみなく、ハイクオリティな制作物が実際に作れてしまうプロンプトを公開しています。情報商材化するAI業界に一石を投じ、本物のノウハウを届けたいと語る田中さん。AIと人間のクリエイティビティが共存する未来への道筋とは、いったい何でしょうか? 新創刊メルマガ『AI Creative FRONTIER』への想いを直接お聞きしました。(聞き手・MAG2 NEWS編集部)

デザイナーから起業家への転身。クリエイティブ業界の激変を予見
ーーー本日はインタビューをお受けいただきありがとうございます。メルマガ「AI CREATIVE FRONTIER」を発行されていますが、今回メルマガをどういう経緯で始められたかをお聞きする前に、今までのお仕事、そして現在のお仕事についてお聞きかせください。
田中義弘さん(以下、田中):もともとファーストキャリアとしては、イベント会社のディレクターのような仕事をやっていました。アルバイトのフリーターだったので、半年ぐらいでやめたんです。新卒で就職できず、知り合いの会社にアルバイトで働いていたという感じです。ラジオのADとか、イベントのADのような仕事をやっていました。
 大学生の時からデザインの仕事をフリーでやっていたこともあって、デザイン事務所にきちんと入ろうと思い、中途・第二新卒のような形で入りました。
 その後にリーマンショックがあり、その会社が海外で展開しているメーカーさんのパッケージなどが中心の会社だったので、会社の経営がぐっと傾きました。任意解雇というか人事整理があり、その時に解雇されて、ハローワークに行ったんです。
 その時はハローワークがセール会場ぐらい盛り上がっていて、全然入れないぐらいでした。怪しいNPO団体とかもいたりして、広告の仕事を探していたんですが「全くない」という話だったので、だったら自分で起業しようということで「アイデアクラウド」という会社を立ち上げました。
 そこから11、2年やって、オンライン展示会事業を立ち上げました。私がオンライン展示会事業を立ち上げた時は、コロナがきっかけではないんですよ。そのころ東京オリンピックの開催が間近に迫っていて、大きな箱モノがオリンピックの会場に使われるので、展示会場がなくなっていて、展示会業者さんたちが困っていたんです。
 そこで、オンライン展示会のシステムを作ろうとシステムを造ったところにコロナ禍が来ました。みんな他の会社は、コロナが始まってからオンライン展示会システムを作っていたのですが、我々のシステムは東京五輪の準備の時から作っていたので、早くから割と完成していました。
 いくつかの企業様から「売却してほしい」というご依頼があった中で、カルチャーフィットしたDMM.comさんに売却をして、一旦そこでイグジットしました。その後、今経営している「taziku(タジク)」という会社を作ったんです。
 最初の1、2年は「何をやろうかな」と考えていたんですが、AIがめちゃくちゃ進化が早くて、「AI、これ来るんじゃないか?」というところでAIのコンサルをやり始めて、今のAI事業を中心に仕事を行っています。

ーーー全く違う会社を立ち上げたという形ですね。突然AIを事業にされた訳ですが、その中でどういったことを事業にしようと思ったのでしょうか。
田中:もともとクリエイティブ出身なので、ポスターとかデザインとか写真撮影とか、モデルのオーディションとか、いろいろそっち関係のことをやっていました。その目線でやった時に、「これはクリエイティブ業界がガラッと変わるな」と感じました。
 何かが壊れる時というのはビジネスチャンスというか。インターネットとか電子書籍が出てきて本屋さんがダメになるとか、固定された業界が激しく壊れる時というのは、結構お金が動くなというのは、オンライン展示会の時にすごく感じていました。

ChatGPT以前からAIに着目の先見性。自分のいた業界が“無くなる”ことへの「恐怖感」
ーーーAIを始めようと思ったのは、何年ぐらいの時になるんですか。
田中:3年前ぐらいですね。まだMidjourneyがぐちゃぐちゃの時です。
ーーーということは、ChatGPTが、わぁーと普及する前ってことですよね。
田中:ChatGPTが出る前ぐらいだった気がします。MidjourneyのV3が2022年とかなので。
 本当に今まで自分がやってきた、食ってきた業界だったので、逆に恐怖を覚えたというか。他のインタビューでも前に答えたんですが、「自分で自分の首を絞めながら進んでいる感覚」というのはありますね。ビジュアルとか簡単に作れますよと言いつつ、今までだったら何十万円のお金で受けていたのに、という。
ーーーこのメルマガを始めるきっかけはどういったところだったんでしょうか。
田中:今のAI業界って結構「怪しい」と言われるんです。今「AI出来ますよ」という人たちって、情報商材屋さんと起業家が入り交じっていることが多いですよね。
 Xとか見ても、割と情報商材に結構なお金を払ってAIのノウハウを買っている方々がいるのを見かけます。そういう状況ってあんまりよくないなと思って。ちゃんと身元もはっきりしているというか、ある程度企業の実績がある人間がきちんとした価格でノウハウをお届けする方がいいなということで、メルマガを始めさせていただきました。

もはやプロンプトに価値はない
ーーーメルマガ内に、すぐにでも使えるプロンプトをそのまま載せられているじゃないですか。普通だと高いお金を取られそうなところを、月額550円の中で実際に実践して、自分でどうやったらそれができるかがよくわかるようになっている、すごく親切なメルマガだなと私は思ったんです。
田中:プロンプト自体に僕はあんまり価値があると思っていなくて。結局プロンプトを入れても何十個も出てきて、そこから選んで使うという意味で言うと、アートディレクション的な能力が必要になってくるので、あるものから選んで組み合わせるというスキルが必要です。
 世の中の商材屋さん的なところでも、プロンプトさえあればいいみたいな書き方をしているんですが、強いて言うなら「月額550円でショートカットしてもらうぐらいのもの」という風に思っているので、全部公開しているという感じですね。
ーーー今後、AIの実践がテーマのメルマガの中で、こんなことをやっていきたいみたいな構想はございますでしょうか。
田中:今で言うとAIエージェントとか、もう一歩進んだ自動化みたいなところですね。今は、手を動かす「AIの使い方」みたいなところが多いんですが、エージェントが今後多分どんどん出てくるので、AIエージェントだったり、AIによるリサーチ、AIのブラウザも出てきているので、そういった「ちょっと新しいものをより早く」みたいなところは出していきたいと思っています。
 AI時代に何やればいいんですか?みたいな話をよく講演とかイベントでも聞かれるので、そういった思想みたいなところも、たまには出していけたら役に立つのかなとも思っています。

AI映画は「ボカロ」のような進化を遂げる
ーーー今後、例えばフルでAIのみ使ったアニメーションみたいなもの、映画自体が一本できてしまうみたいな動きは、どうなっていくと思いますか。
田中:そこは間違いなく出てくるかなと思っています。ジャンルとして確立するんじゃないかなと。既存のアニメと混ざるというよりは、多分「AIで作っているけど面白い」みたいな。ボカロが登場したときみたいな感じですね。
 ボカロが生まれた時って、結構ボロカスに言われていたりとかしていたんですが、逆にボカロの歌を人間が歌うようになるみたいに浸透しましたよね。こういう文化の履歴があるので、同じような感じになるのかなと。
 本質的に、絵のクオリティと面白さって必ずしも比例しないと思っているんです。例えば漫画の『HUNTER×HUNTER』とかって、たとえラフでも読みたいじゃないですか。別にネームでもいいから先に進めてほしいなって思ったりするので(笑)。
 本当に面白いものを作れる能力と、綺麗なものを作る能力というのはまた別なんですよ。どこかの有名な監督とか、有名クリエイターが使い出した時に、そういう方向になるのかな。
 逆に、今は誰でも作れてしまうので、目立つための能力という、ブランディングがしづらくなってくるかなとは思うんです。
 あのクオリティ、あの速さで書けるという人がいると、多分SNSとかですぐバズってみたいなところがあるんですが、AIだと「これAIなんじゃないのか?」みたいなこと言われたり。競合相手がめちゃくちゃ増えるので、秀でて抜きんでるみたいなところはかなり難しく、戦略的にやらないと難しいという時代になってきたなという感覚ですね。

これから読者になる皆様へのメッセージ
ーーーこれからメルマガを読まれる読者の皆様へメッセージがありましたらお願いいたします。
田中:とにかく、このメルマガは「役に立つ」というところが一番コンセプトかなと思っています。なかなかたどり着けなかったりとか、具体例が見れなかったりとか、プロンプトとセットで見れなかったりみたいなものを、私のメルマガではお見せしているので、クリエイティブという枠にとらわれず、仕事とか日常に役に立つようなことを発信できればいいなと思っています。
ーーー本当に読んでいて、次が楽しみになるメルマガだと思いましたし、田中さんがAIで作られたCM動画の表現やクオリティが高くてちょっと驚きました。
田中:でも編集合わせて1時間とかで作ったので、本当にやばいですね。これをクライアントが覚えちゃうと、これはもうクリエイターとしては本当に「尖り切った人じゃないと生き残っていけないな」という感じがしますね。
 クリエイティブでいうと、今までだったら例えば誰かの下について、怒られながら書いて、ダメ出しされて、直して直してという作業は新人ができたと思うんですが、その席がやっぱりなくなってしまうのが、クリエイティブ業界にとって本当にいいことなのか?というところはちょっと思いますね。
ーーーデザイナーの方だと、赤入れされて、ここ取るとか、もっと色味を変えるといった修行みたいなものがもうなくなっちゃうわけですね。歴史の必然として、こうした動きの「真逆のもの」に行く人たちもいるじゃないですか。AIが発達すればするほどアナログに戻る、回帰するみたいなものってありますよね。
田中:僕の知っているベンチャー企業の人は、AIが流行り始めてからレストランを始めました。空間と場所はAIではまだ再現できないみたいな。そういうフィジカルなところに投資をしていこうという方もやっぱりいます。店に行って、舌で味わって、目で空間を楽しむみたいな。きっと、そういう方とAIって別の棲み分けで発展していくような気がなんとなくしますよね。
ーーー本日はお時間いただきましてありがとうございました。すぐに実践できるヒントが満載のメルマガ「AI CREATIVE FRONTIER」、ぜひご登録をしていただきたいと思います。
田中:こちらこそ本日はありがとうございました。
>(以上「MAG2」より引用)





「近いうちにクリエイティブ業界は壊れる」AI革命を早くから予見した起業家が、今「プロンプトをメルマガで公開」する理由」とAI時代の近未来を語る記事があったので引用した。
 まず言葉を解説しなければならないが、プロンプトとはAIに対して「何をしてほしいか」を伝えるための指示文だ。AIとの対話で入力する質問や文章全体を指す。このプロンプトが具体的で明確なほど、AIは期待に沿った結果を生成する。だからAI利用者は正確で的確なプロンプトを書く能力がなければならない。

 しかしAIを用いてプログラムを書くプロンプトがメルマガなどに掲載されていて、誰でも容易に月額550円でメルマガを購読さえすれば、簡単にAI作者になれる時代になっている。そうすると「差別化」するにはデザインやキャラクター作りに個性を発揮するしかない。そうしたことを田中義弘氏は縷々解説している。
 つまり田中氏はAI時代の到来をクリエーターの立場から見た話をしている。だが殆ど大多数の人たちはAIを直接利用するのではなく、AIによって作られた「自動化システム」を使う側の人たちだ。それにより何段階かあった事務管理の仕事が直接データ処理されるようになる。あるいは各部署のデータの取り纏めと会計処理などといった複合的な処理がAIにより単純化される、といった近未来の事務現場で働く人たちだ。

 事務作業の大半は転記と集計といった単純作業だ。だからAIにより人手の大半は不要になる。もちろん発注業務もAIにより自動化されるだろう。おそらく経営診断までもAIで先入観なく成されるようになるだろう。
 もちろんアニメや漫画はAI作品が氾濫するようになるだろうし、音楽もAIが席巻するだろう。しかしAIは与えられたデータにより作画しストーリー展開し、そして旋律やリズムを書く。そうした意味で、AIは壮大なコピー機といっても差し支えない。あくまでもオリジナル作品を生成できるのは人ということを忘れてはならない。

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