中国と北朝鮮が外相会談で「あらゆる覇権主義に反対」とは笑止千万だ。
<中国の王毅共産党政治局員兼外相は28日、訪中した北朝鮮の崔善姫(チェソンヒ)外相と北京で会談した。中国外務省によると、王氏は「あらゆる形の覇権主義に反対し、双方の共通利益と国際的な公平や正義を守りたい」と述べた。両外相は、中朝両国間の意思疎通や往来、協力を強化することで一致した。
王氏は、北朝鮮側に対し「国際および地域に関することで協調や協力を強化することを望む」と訴えた。トランプ米政権などへの対応で連携する狙いがありそうだ。
中国外務省によると、崔氏は、中国側と多国間の協力を強化することや、「単独主義や強権政治」に共に対抗することなどを呼び掛けた。
会談では「共に関心を持つ問題」について意見交換を行った。具体的な議題については明らかにしていない。
北朝鮮の外相が単独で訪中するのは2018年12月以来。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記は今月上旬、約6年半ぶりに訪中して習近平国家主席と会談し、両国関係の強化やハイレベルを含む交流を進めることで一致していた。>(以上「産経新聞」より引用)
王氏は、北朝鮮側に対し「国際および地域に関することで協調や協力を強化することを望む」と訴えた。トランプ米政権などへの対応で連携する狙いがありそうだ。
中国外務省によると、崔氏は、中国側と多国間の協力を強化することや、「単独主義や強権政治」に共に対抗することなどを呼び掛けた。
会談では「共に関心を持つ問題」について意見交換を行った。具体的な議題については明らかにしていない。
北朝鮮の外相が単独で訪中するのは2018年12月以来。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記は今月上旬、約6年半ぶりに訪中して習近平国家主席と会談し、両国関係の強化やハイレベルを含む交流を進めることで一致していた。>(以上「産経新聞」より引用)
「中国と北朝鮮が外相会談 王毅氏「あらゆる覇権主義に反対」北外相の単独訪中は7年ぶり」とは彼らの認識のご都合主義に笑えて来る。なんという恥知らずな外相たちだろうか。
他国を敵視して照準を合わせた核ミサイルを各地に配備している中国の王毅共産党政治局員兼外相が、核開発している北朝鮮の崔善姫(チェソンヒ)外相と会談して「あらゆる形の覇権主義に反対し、双方の共通利益と国際的な公平や正義を守りたい」と述べたという。何という傲岸不遜な態度だろうか。
記事によると「北朝鮮の外相が単独で訪中するのは2018年12月以来。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記は今月上旬、約6年半ぶりに訪中して習近平国家主席と会談し、両国関係の強化やハイレベルを含む交流を進めることで一致していた」とある。北朝鮮と中国の外相が六年半ぶりにあって会談しなければならない事情とは何だろうか。
両国が共通の敵と認知している米国が極東で軍事的増強をしている、との動きはない。ましてや日本が両国にとって軍事的脅威となっているわけでもない。そうすると両国に共通の話題はロシアだろう。もはやロシアはGDPの7割を軍事費に注ぎ込む末期的な経済状況にある。間もなく到来する冬を前にして、ロシア国民は天然ガスや石油などの暖房燃料の供給不足に慄いている。
もはやプーチン体制は風前の灯だ。いつ崩壊してもおかしくない状態だ。九月には天安門広場で三人の独裁者が揃って軍事パレードを観閲したが、彼らが来年も揃うことはないだろう。三人そろっての最後の晩餐を終えた。
ロシア崩壊後の極東ロシア領の取り扱いに関して、王外相と崔外相の二人は話し合ったとみるべきだろう。もちろん中国は沿海州を取戻そうとしている。北朝鮮は豆満江流域を支配したい中国に釘を刺し、ウラジオストックのロシア艦隊の解体に北朝鮮も加えるように申し入れたのではないか。引用記事には「会談では「共に関心を持つ問題」について意見交換を行った、とあるが「具体的な議題については明らかにしていない」という。ロシア崩壊後の分け取りについて話し合ったのなら、「共通の話題」だが「内容を明らかに出来ない」というのは頷ける。
外交とはそういうものだ。表面的には和気あいあいとしているが、腹の中では次の展開を読み合っている。口ではプーチンに支援すると云いつつ、北朝鮮も中国もロシア軍支援の軍隊を送ることはないだろう。もちろん砲弾やドローンなどロシアが買ってくれる兵器はこれまで通り売るだろう。商売は商売だ。利益があるなら取引に応じる。しかし負け戦に軍隊を送ることはしない。それが冷徹な国際関係だ。
こんな隣国を持つ日本は国家と国民を守るために、防衛兵器の開発と配備を急がなければならない。