性同一性障害の発症割合は出生時男性の成人では0.005~0.014%、出生時女性の成人では0.002~0.003%ほどだ。

<女性を自認するトランスジェンダーの高校生が、米カリフォルニア州の女子陸上競技会で2冠を達成した。州高体連は次点の選手も優勝とする特別ルールを適用。女子競技へのトランスジェンダー選手の参加に道を拓く「合理的」な手法との見方がある一方、トランプ大統領は州への補助金の取り止めに言及して反対した。

 論争の中心にいるのは、ABヘルナンデスさん(16)。5月下旬の州大会で、高跳びと三段跳びの2種目で優勝した。走り幅跳びでも2位に入り、表彰台に上がった。
 米世論でも、トランスジェンダー選手の女子競技への参加には反対の声が多い。女子選手が身体的に不利になる上、接触を伴う競技で負傷する危険も増すためだ。出場を見合わせたり、抗議のボイコットをする選手も少なくない。
 トランプ氏は、こうした声を重視して2月、トランスジェンダーの選手が女子競技に参加することを禁じる大統領令に署名した。AP通信によると、少なくとも24の州が女子競技へのトランス選手の参加を禁じている。
 ただ、カリフォルニアは州法でトランスジェンダー選手の女子競技への参加を妨げてはならないとしている。これに従い、州高体連は、ヘルナンデスさんの参加を認めたうえで、今大会に限りトランスジェンダー選手に次ぐ成績を収めた選手の順位を繰り上げる異例の対応を取った。ヘルナンデスさんの参加に伴う女子選手の出場辞退を防ぐための措置だとみられている。
 カリフォルニア州のニューサム州知事は、州高体連の対応を「合理的だ」と評価した。一方、米司法省は、州高体連や州側の対応に連邦法上の非違行為がなかったかを調査している。
 州大会の期間中、会場周辺にはヘルナンデスさんの参加に抗議する人たちが集まった。競技場の上空を「女子スポーツへの男子の参加は禁止だ」という横断幕を垂らした飛行機が通過する場面もあった。
 ヘルナンデスさんは大会後、地元メディアの取材に「たくさんヘイト(憎悪感情)コメントがあったけど、あまり気にしていない」と語り、トランスジェンダーであることを受け入れてくれた母親の支えが大きいと明かした>(以上「産経新聞」より引用)




 昨日付の「トランスジェンダー選手が2冠 米高校女子陸上州大会、トランプ氏は補助金取り止めに言及」との記事が目に止まった。実はこの記事が出る前、今年2月6日に「米、トランスジェンダー選手の女子競技参加を禁止 トランプ氏が大統領令に署名 」との報道があった。つまりカリフォルニア州はトランプ氏の大統領令を無視してトランスジェンダーが参加する協議会を開催したことになる。
 
 トランプ氏がサインしたのは5日だが、その日は女子選手の功績をたたえる「全米少女・女性スポーツデー」だった。大統領令では「男性として生まれ、女性を自認するトランスジェンダーの選手が女子競技に参加することを禁じる」としている。それはトランスジェンダーの選手の参加に不満を持つ女子選手に配慮する狙いだが、性的少数者の権利擁護を推進する民主党関係者や人権団体は反発している。
「女性スポーツからの男性排除」を大統領選の公約として掲げたトランプ氏はホワイトハウスで演説し「大統領令によって、女子競技を巡る争いは終わった」と主張した。同時にトランプ氏は外国のトランスジェンダー選手の米国ビザ(査証)申請を拒否する方針も発表。多くの女子選手に囲まれながら大統領令に署名した。

 2023年5月の調査会社ギャラップの世論調査によると、成人の7割近くが生物学的な性別にのっとって競技に参加すべきだと回答している。2月6日の大統領令で影響を受けるトランスジェンダーの選手の人数は明らかになっていない。
 しかしカリフォルニア州は高校女子陸上大会でトランスジェンダー選手が2冠に輝いたと報道した。トランプ氏が怒り心頭に達して大会への補助金を打ち切ると言及するのも頷ける。心は女性でも肉体は男性の選手が陸上で女子と競えば常識的に勝つ可能性が高い。根本的に肉体的な男性を女性と競わせること自体が間違いだ。なぜ大会主催者はそのトランスジェンダー選手に女性として出場するのはフェアーでないと説明しなかったのだろうか。

 件の選手は「たくさんヘイト(憎悪感情)コメントがあったけど、あまり気にしていない」「トランスジェンダーであることを受け入れてくれた母親の支えが大きい」と明かしたというが、それが彼にとって良いことなのだろうか。母親は彼よりも長生きできないだろうし、周囲のヘイトのみならずアンフェアーだという批判に彼は耐え続けなければならない。
 性による男女差別は決してあってはならないが、男女の性による差異があることは事実として受け容れなければならない。いくら頑張っても男性は妊娠出産は出来ない。そして一般的に男性の方が女性よりも筋肉量が多く、体格も上回る。そうした生物的な差異から、男女の役割が自ずと決まって来ることも受け容れなければならない。

 そして男女を特徴づける肉体的な性器の違いを否定してはならない。浴場やトイレに男女の区別を設けるのは極めて自然なことだ。男女を隔てる壁を取り払うことは、むしろ男女の性そのものを否定する不自然な行為でしかない。
 ジェンダーフリーは自然な欲求ではない。生物としてヒトはある意味「性」によって支配される。様々な文学作品を紐解くまでもなく、男女の存在が芸術を高めたといっても過言ではない。ただ性同一性障害は精神障害の一種で性同一性障害の発症割合は、出生時の性別によって異なり、出生時男性の成人では0.005~0.014%、出生時女性の成人では0.002~0.003%とされている。だからカウンセリング等で性同一性障害と認められれば、慎重な判断の上で適切な治療が求められる。しかし一万人当たり数人のために社会のすべてをジェンダーフリーにするのは適切でない。なぜなら他の正常な男女の性を侵害するからだ。男性が男らしく、女性が女らしく生きる権利も尊重しなければならないからだ。

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