オールドマスメディアに惑わされない自身の頭で考える有権者が多数派を占めるようになれば、日本の政治は確実に変わる。

<共産党福島県委員会は28日、参院選福島選挙区で公認を予定していた候補者を取り下げると発表した。立憲民主党の公認候補への投票を呼び掛けるとしている。両党が競合する改選数1の1人区で候補者一本化に至ったのは初めて。共産は鹿児島選挙区でも取り下げた。両党は他の1人区でも一本化の調整を続ける方針で、7月3日の公示までにどこまで広げられるかが焦点だ。

 立民の野田佳彦代表は19日、共産の田村智子委員長と会談し、1人区の候補者一本化も念頭に参院選での連携を確認していた。立民福島県連は「参院でも少数与党に追い込むため、共産に協力を投げ掛けた」としており、共産県委員会は「大義を重視した」と取り下げの理由を説明した。
 共産鹿児島県委員会も28日、鹿児島選挙区で公認予定だった候補者を取り下げ、立民が推薦する無所属新人を自主的に支援すると発表した>(以上「時事通信」より引用)




 間もなく参議院選が告示される。それに先立って、各地方選挙区の候補者の名が報じられている。案じていた通り、野党が乱立する選挙区が多く、これでは自民党に漁夫の利を与えるだけだ。しかし「共産、福島・鹿児島で候補取り下げ 立民系と一本化、今回参院選初」との見出しがあった。やれば出来るではないか、と思わずにはいられない。
 大同小異という言葉がある。「小異を捨ていて大同に着く」というものだ。些細なことに拘るのではなく、大きな目的のために力を合わせよう、という趣旨だが、自公政権で「失われた30年」を終わらせよう、という大きな目的を掲げて、些細な政策の違いには目を瞑らなければならない。

 自民党だって左派から右派まで実に幅広い人たちが集まっている。彼らが一つの政党に纏まっているのは「政権与党の国会議員でありたい」という一つの願望からだけだ。与党国会議員であれば何が出来る、という事でもない。ただただ日本の政治を決める政権与党の一員だと大きな顔が出来る満足感だけだ。
 本当に政治がしたいなら、選挙毎に自身の公約を掲げて、当選後に同じ公約を掲げている者同士が政党を結成すれば良い。それこそが本来の政治のあり方ではないか。しかし現実は逆だ。政党ありきで、政治家は政党に所属するだけだ。公明党のような宗教を支持母体とする政党なら、頭の中が空っぽの政治家でも勤まるからどうでも良い。しかし個々人が国民の一人として多くの国民の意見を代表して実現するために議席の獲得に動くのなら、まずは考えを同じくする人たちが候補者を絞らないと、政権与党の候補者に勝てない。

 共産党も立憲党も期間の制限の有無こそあるが、「消費税減税」を謳っている。同じく「選択的夫婦別姓」も掲げている。だから基幹的な政策で合致しているから、別々に候補者を立てて漁夫の利を自民党候補に与える必要はない。
 全ての地方区で、そうした動きが起きることを願っていた。しかしチマチマとした意見の相違から多くの選挙区で野党候補者が野党候補者が乱立している。これでは与党自民党候補に勝てない。それを見越してのことだろう、石破氏も森山氏も消費税は決して減税しない、と張り切っている。社会保障の財源だから削ることは出来ない、と怪気炎を上げている。

 政党別の「緊縮か積極か」を横軸に「増税か減税か」を縦軸に取った図がある。


 これを見ると少なくとも二つのグループに分けられる。「緊縮・増税」派の自民・維新・立憲と「積極・減税」派の国民・れい和・参政だ。それぞれのグループで候補書を絞って参院選を戦う方が、国民にとっては分かり易い。少なくとも、選挙後に多数派工作の醜い駆け引きを見なくて済む。
 野党を装っている維新と利権は政治理念では自民党に近く、政権交代しても改革を求める国民の希望を挫くものでしかない。それなら最初から自民党と組んでも何ら違和感のない政党だと表明する方が有権者に対して正直ではないだろうか。

 そして「積極、減税」派政党は野党連合を速やかに組むべきではないだろうか。その場合、「小異を捨てて大同につく」というのを基本として、チマチマとした政策の相違を乗り越える必要がある。もちろん各政党代表がお山の大将気取りでいては困る。冷静な協議が必要ではないか。
 国民の多くは政治に覚醒した。これからは考える有権者が激増するだろう。オールドマスメディアに惑わされない自身の頭で考える有権者が多数派を占めるようになれば、日本の政治は確実に変わる。

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