October surprise 2
<米国で9月下旬に出版された書籍「カマラ・ハリスの業績」が、通販サイト「アマゾン」でベストセラーの上位に入っている。11月の大統領選で民主党のハリス副大統領を支持する「説得力のある理由」を記すとうたっているが、191ページの大半は白紙。「ハリス氏に業績がないと言いたかった」という著者も「中身がない本」の異例の売れ行きに驚いている。
「カマラ・ハリスの業績」は、西部ワシントン州に本部がある保守系のNPO組織「フリーダム財団」のジェーソン・ドゥーダッシュ氏が個人として執筆した。序文や章立てはあるが、「経済政策」「教育」「外交」など各章は白紙ばかりだ。アマゾンの本の説明欄には「左派系の弁護士対策として記す必要があるが、この本は大半は空っぽだ」との注意書きもある。
動画投稿アプリ「TikTok」やX(ツイッター)で、ページをめくると白紙ばかりだと示す動画が話題になり、アマゾンでの売り上げも増加。9日時点でベストセラーのランキングでトップ20に入っており、「政治的ユーモア」部門ではトップだ。
ドゥーダッシュ氏は毎日新聞の書面での取材に「ハリス氏が20年以上公職にありながら、文字通り何も国民にもたらしていないことを示したかった。彼女は出世よりも、笑いの種にされる方がふさわしい」と“執筆”の理由を説明。「ベストセラーで上位になったことには驚いた。多くの人がハリス氏について私の見方を共有しているのだと思う」と語った。
大統領選では共和党のトランプ前大統領の勝利を予想。「既に一度大統領を務めているし、バイデン政権になってトランプ前政権より生活が良くなったと心から言える人はいないのではないか」との見方を示した>(以上「毎日新聞」より引用)
October surprise 2と云うべきか「白紙ばかりの本がベストセラー ハリス氏の「業績」批判、著者も仰天」という記事があった。題して『カマラ・ハリスの業績』は、西部ワシントン州に本部がある保守系のNPO組織「フリーダム財団」のジェーソン・ドゥーダッシュ氏が個人として執筆したベストセラーだそうだ。
「カマラ・ハリスの業績」は、西部ワシントン州に本部がある保守系のNPO組織「フリーダム財団」のジェーソン・ドゥーダッシュ氏が個人として執筆した。序文や章立てはあるが、「経済政策」「教育」「外交」など各章は白紙ばかりだ。アマゾンの本の説明欄には「左派系の弁護士対策として記す必要があるが、この本は大半は空っぽだ」との注意書きもある。
動画投稿アプリ「TikTok」やX(ツイッター)で、ページをめくると白紙ばかりだと示す動画が話題になり、アマゾンでの売り上げも増加。9日時点でベストセラーのランキングでトップ20に入っており、「政治的ユーモア」部門ではトップだ。
ドゥーダッシュ氏は毎日新聞の書面での取材に「ハリス氏が20年以上公職にありながら、文字通り何も国民にもたらしていないことを示したかった。彼女は出世よりも、笑いの種にされる方がふさわしい」と“執筆”の理由を説明。「ベストセラーで上位になったことには驚いた。多くの人がハリス氏について私の見方を共有しているのだと思う」と語った。
大統領選では共和党のトランプ前大統領の勝利を予想。「既に一度大統領を務めているし、バイデン政権になってトランプ前政権より生活が良くなったと心から言える人はいないのではないか」との見方を示した>(以上「毎日新聞」より引用)
October surprise 2と云うべきか「白紙ばかりの本がベストセラー ハリス氏の「業績」批判、著者も仰天」という記事があった。題して『カマラ・ハリスの業績』は、西部ワシントン州に本部がある保守系のNPO組織「フリーダム財団」のジェーソン・ドゥーダッシュ氏が個人として執筆したベストセラーだそうだ。
もちろん米国副大統領ハリス氏の業績を記した本だが、「経済政策」「教育」「外交」など各章は白紙ばかりだという。つまりハリス氏の政治的業績は語るべき業績は何もない、という皮肉タップリの「政治的ユーモア」本だ。
ただし「カマラ・ハリスの業績」は書店での販売ではなく、amazonの通販だけだという。米国では通販が一般的になっていて、書籍の購入はもっぱらネット販売が主流だそうだ。それなら主要マスメディアを通すことなく、誰でも書籍販売を全米に向けて行うことが可能だ。
そうした背景もあって、ジェーソン・ドゥーダッシュ氏が出版した本がベストセラーになっている。これで米国民のハリス氏に対する理解が深まるだろう。そう、主要マスメディアが作り上げたハリス氏の「イメージ」の下に隠されていた「中身のない」政策が白紙によって明らかになった。
ドゥーダッシュ氏は毎日新聞の書面による取材に「ハリス氏が20年以上公職にありながら、文字通り何も国民にもたらしていないことを示したかった。彼女は出世よりも、笑いの種にされる方がふさわしい」と執筆の動機を述べている。
日本には首相(=総理大臣)を選ぶ際に「神輿は軽い方が良い」という言葉がある。つまり首相は(中身がない)軽い人の方が、側近が支え担ぎやすい、という状況を端的に表した言葉だ。しかし世界の覇権国家・米国の大統領が「軽い神輿」では困る。しっかりとリーダーシップを発揮する「中身のある」人物でなければ、側近政治になってしまって政治責任を取るべき人物が大統領本人ではないという奇怪な状況が出現する。
大口を開けて大笑いして誤魔化す政治的な無能な人物よりも、多少は言葉が適切でなく野卑な印象を与える人物でも、強力なリーダーシップを発揮する有能な人物の方が米国の大統領に相応しい。ドゥーダッシュ氏のベストセラーもOctober surpriseと云うべきだろう。