小沢よ、お前もか!!

 <立憲民主党の小沢一郎衆院議員は3日、野田佳彦元首相(67)の衆院議員会館の事務所を訪ね、党代表選で支援する意向を伝えた。小沢氏は党内グループ「一清会」(約15人)を率いており、所属議員の多くは野田氏を支持するとみられる。

 旧民主党の野田政権で、小沢氏は消費税増税に反発して集団で離党。2012年衆院選での下野につながった。小沢氏は3日、記者団に「それを乗り越え、国民のための政治を実現するという大義に結集することが大事との思いで支援を決めた」と語った。

 両氏は7月以降複数回協議し、次期衆院選で政権交代を実現するには「穏健な保守層」の支持が必要との認識で一致していた。

 野田氏も東京都内で記者団に「大変有力な大先輩から支援をいただけることはありがたい」と強調。小沢氏に関しては「政権を取らなければいけないという執念を強く感じた」と語った。

 一方、菅直人元首相が率いる党内グループ「国のかたち研究会」は3日、国会内で役員会を開き、模索していた西村智奈美代表代行(57)の擁立を断念する方向で調整に入った。関係者によると、西村氏が固辞しているためだという>(以上「時事通信」より引用)




 小沢よ、お前もか!! と怒りが湧き上がって来る。「立民・小沢氏、野田氏を支援 代表選、西村氏は見送り調整」との見出しを見て、愕然とした。

 かつて小沢氏は野田首相の「消費税10%」に反対して民主党を離党したではないか。その日以来、野田氏は政敵になったはずではないか。


 前回の総選挙で初の小選挙区で敗れ、比例復活した「老兵」の最期のご奉公ではないのか。今回の代表選で小沢氏は2009民主党マニフェストの実現に少しでも可能性のある斬新な候補を応援して、死に花を咲かすのではないか、と期待していた。

 しかし蓋を開ければ「野田氏を支援」という。野田氏こそ、民主党を第二自民党にすべく「ザイム真理教」に帰依した裏切り者ではないのか。筋を通して離党し、苦汁を散々飲まされた野田氏を、政治家生命の最期の最期で応援するとは何事か。


 現状の日本経済を考えるなら、あなたが筋を通して離党した「消費税廃止」こそが正しい政策ではないか。それこそ30余年も衰退した日本の元凶はPB黒字化目標を掲げる財務省とその三下に成り下がった政治家諸氏ではないか。そのことを分かった上で、あなたは野田氏を批判し離党したのではなかったか。

 私は勝手連ながら、小沢一郎氏をいつかは総理大臣にしたいと願い、そのための論評を数えきれないほど書いてブログに公開してきた。しかし私に人を見る目がなかったのか。小沢一郎氏は政治家の終焉間近で変節した。残念至極な政治家だと云うしかない。


 現在の経済成長なき、衰退する日本と貧困化する日本国民を救うにはいかなる経済政策を展開すれば良いか、多くの経済専門家や経済評論家諸氏は分かっているはずだ。何度も書いたが、大学一年で学ぶ「経済原論」程度の知識があれば簡単に解るからだ。

 インフレを抑制するには増税と緊縮財政を、デフレを抑制するには減税と積極財政を、というのが基本的な経済政策だ。それはインフレが起きるのは供給を需要が上回っているからで、そのインフレギャップを埋めなければならないからだ。デフレの場合はインフレの逆だ。


 現在はデフレ経済下にある。確かに物価は高騰しているが、それはコストプッシュ型のインフレであって、依然として需要が供給を上回っているからではない。そして企業は法人税率が引き下げられたため、企業利益を労働分配や投資に回すより、納税して内部留保に利益を回して株主配当や経営者報酬を手厚くする方が有利だと判断している。だから労働賃金は上がらないが、役員報酬や株主配当が多くなっている。

 消費税は貧困層に過重なだけでなく、すべては消費者が支払う税金で、経済成長の主力エンジンたる個人消費を抑制する効果を持つ。しかし財務省からすれば景気に関係なく安定した税収が得られるようになったため、税収を計るのに景気動向を気にする必要がなくなった。いやむしろ消費者物価高騰は消費税の増収効果をもたらすため、財務省は物価動向も気にする必要が無くなった。その財務省の動向が政治家にも伝播し、政治家諸氏も景気を余り気にしなくなった。


 だからより一層、野田氏の消費増税10%に反対した小沢氏に期待したのだが、民主党をザイム真理教から守るのではなく、民主党をザイム真理教に導き国民の期待を裏切った野田氏を代表選で応援するとは、何たる無様だろうか。小沢一郎氏よ、お前もか!!!

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